パチンコ「電チューで玉を増やす」! 業界のダークヒーロー(!?)が「規制」に逆襲!!
しかし本来、確変・時短中は玉を増やしてはいけない規則なのだが、本機は大当り中に電チューで玉を増やすことによってこれも「大当り中の出玉」として計上されているのである。
ただ、大当り中には電チューを長く開放することができないので机上の空論になるかと思いきや、「じゃあ確変・時短中に電チューをロング開放させて、その間に大当りさせればいいんじゃね?」と考えたわけである。
つまり、電チューを6秒くらい開放させる。その6秒の間に大当りとアタッカーの開放を終わらせる。こうすることによって諸々の規制に引っかかることなく、アタッカーよりも電チューで出玉を増やすことが可能となったのである。
これまで長々と説明してきたが、そもそもなんでこのような複雑な仕組みを考えたかといえば、時間あたりの上限を設定された出玉の規制を突破するためである。卓抜なアイデアによって規則内の仕組みで規制を乗り越える。開発者はまさにパチンコ界のダークヒーローなのである。
残念ながら、『CRベノムの逆襲』が登場した直後にこのタイプの仕組みも内規によって制限がかけられてしまったが、こういったイノベーションこそがパチンコ・パチスロをここまで発展させた大きな要因なのである。
(文=大森町男)