パチンコ「新世紀のレジェンド」! 新たな客層もホールに呼び込んだ偉大な名作!!【パチンコ初代特集】
シリーズ第14弾となる『P新世紀エヴァンゲリオン~シト、新生~』はシリーズの中でも名作の誉れ高い『CR新世紀エヴァンゲリオン~使徒、再び~』の完璧なリブート版として好評を博し、3/26にはその甘デジタイプとなる『プレミアムモデル』もリリースされた。
この『P新世紀エヴァンゲリオン~シト、新生~』は同シリーズの復活を印象づけることとなった。
ナンバリング数からもわかるように、長きにわたりファンに愛されパチンコシーンのトップを走り続けた『エヴァンゲリオン』シリーズだが、近年では迷走している印象もあり、もはや過去の遺物として、市場に大きな影響力を与えられないように見られる向きもあった。
しかし、『CR新世紀エヴァンゲリオン』が初めてホールに導入された時は、絶大なインパクトを業界に与えたものである。その反響はすさまじく、それまでパチンコに関心を持たなかった新たなファンの開拓にも成功したのである。
また、このパチンコの大ヒットによって再び原作アニメが注目を浴びるという逆転現象を引き起こすこととなった。かくいう私もパチンコからアニメを知った口で、すごい勢いでパチンコメディアを席巻する『エヴァ』に無関心ではいられなくなり、原作アニメをすべて観賞するまでになったのである。
当然、初代『エヴァ』が導入された2004年以前にも多くのアニメタイアップ機が世の中に登場していたのだが、基本的には知名度の高い版権が中心となっていた。
特に、アクティブなファン層である30・40代をターゲットにしたコンテンツが多く、2001年に爆発的な人気を誇った『CR天才バカボン』などはその典型であろう。
このような従来のタイアップマーケティングは初代『エヴァ』以降、完全に変容を遂げ、アニメファンが好むような、一般的には知られていないが局地的な人気が高い作品へとそのターゲットが移り変わっていくのである。
もちろん、初代『エヴァ』が脚光を浴びたのは、モチーフだけの理由ではない。アニメを忠実に再現しつつも、完璧なまでにパチンコとしての演出に落とし込むことで、原作を知らないパチンカーの間でも話題となり、その人気に火が付いたのである。
初代『エヴァ』を語るうえで外せない「暴走モード」がその最もわかりやすい例だろう。大当りを経由せずに高確率状態に突入する「突然確変」を、人間と神経接続をすることによって操縦する汎用人型決戦兵器人造人間「エヴァンゲリオン」が搭乗者の意志とは関係なく無軌道に行動する「暴走」に見立てたこの演出が絶賛されたのである。