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パチンコ「新時短システム」も話題の人気シリーズ! 歴史に名を刻んだ名作!!【パチンコ初代特集!】

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 新機種の話題が騒がしい。ついに「遊タイム」が搭載された機種が登場するからである。

 もうご存知だと思うが、遊タイムとは規定の回転数を消化すると発動する新しい時短機能のことで、要はパチンコにつきものであった「ハマリ」救済措置として注目を浴びている。

 その関心を集める遊タイム搭載機種の中には、『仮面ライダー』も名を連ねている。最新の検定通過情報によると正式なタイトル名は『Pぱちんこ仮面ライダー轟音』となっていて、通常時950回転を消化すると1200回の時短が発動するという触れ込みだ。時短中の大当り期待度は98%で、さらにRUSH突入が約束されるといった恩恵も。

 また、秒速V-ST機として右打ち中の80%で1500発出玉と、基本性能の面でも注目すべき内容となっている。

 このように、近年の『仮面ライダー』はその出玉力によって多くのファンを獲得するところとなっているが、シリーズのトップバッターは平凡なスペックであった。『CR仮面ライダー』は、1/2確変ループタイプ、確変終了後時短100回転のミドルタイプをメインとして発売された。

 同時に4タイプ発売され、大当り確率が1/245.5で9回転ST+ST終了後に1/2で時短100回転が付くといった変わり種スペックも存在したが、基本は先に述べた仕様である。

 そして、ステップアップを中心に展開し、多彩な保留演出やライダーベルトギミックなどわかりやすい激アツポイントを交えながら、原作において強力な敵キャラであるほど期待度が高くなるVS系リーチやボタンで発展先を決定する特殊発展系リーチなど、大ヒットマシン『CR仕事人』を踏襲した「京楽らしさ」全開の演出群がプレイヤーに歓喜をもたらしたのである。

 ただ、運命とは残酷なもので、本機が登場した2004年は大幅な規制緩和が行われ、これまでより大幅に射幸性の高い機種が許されることになったのである。

 本機の登場は2月。規制緩和は7月。そこまで登場期日を伸ばせば、現在のライダーシリーズにつながる出玉面で訴求できるマシンとなったのであるが、こればかりはしかたがない。

 それでも、現時点からパチンコの歴史を振り返るにあたり、この『初代仮面ライダー』は傑作としてファンの心にその名が刻まれているのである。これもひとえに、パチンコとしてのクオリティや総合力の高さゆえのことであろう。

 メーカーとしても真っ盛りであった京楽マシンのひとつのピークである。

(文=大森町男)

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