パチンコ店員vs「プロ集団」の激闘!? 「明確な証拠」が導いた「予期せぬ結末」…
常連様も「台が選びやすくなって良かったよ」「この台いつも埋まってたからね」と嬉しそうに話してくださって、ようやく平和が戻ったと思ったのですが…。
「勝ちやすい台」となった看板機種は、再び「軍団」に占拠されてしまったのです。
どうやら「軍団」にはホール状況を確認する偵察役が存在しているようで、こちらの情報は筒抜けになってしまっていたようでした。あちらもパチンコで生計を立てなければいけないプロ集団。勝ちへの執念は半端なものではないと思い知らされたのです。
このままでは元の状態に戻り、ホール運営の危機に直面する可能性が出てきます。実際に一時期は「軍団」の占拠が理由でお客様が激減し、大幅な赤字となって非常に危ない時期がございました。
今すぐにでも改善したい状況でしたが、ホールのルールを守って遊技しているという名目がありますし、決して簡単な事ではございません。
だからこそ、出玉共有などのいわゆる「ノリ打ち」を禁止にしたりして「軍団」の不都合となるルールを作るほかありませんでした。他のお客様にも迷惑が掛かってしまいますが致し方ありません。
それでも「軍団」は毎日のように来ていましたが、どうやらこっそりと「出玉の共有」を行っている、という疑惑が浮上したのです。
確かに、勤め先のホールは、現金投資よりも出玉での遊技が圧倒的に有利となる仕様でした。「軍団」が出玉共有をしたがる可能性は高かったのです。だからこそ明確な証拠を掴もうと我々は必死でした。
監視カメラを駆使して軍団の動きを追っていると、店の外に出て出玉の入ったICカードの受け渡しを行っている姿が確認できたのです。もちろん、これだけでは証拠になりません。ICカードのIDと遊技台への挿入・使用履歴を確認しました。
すると、軍団の一人が持っていたICカードの出玉を使って、仲間が別の台を打っていたという紛れもない証拠が確認できたのです。