パチンコ店「大金」がなくなる大事件!? 忘れられない「微笑ましいエピソード」を振り返る
家に着くまでの間、「娘と二人暮らし」「昼間は家に誰もいなくて寂しいからパチンコしている」など、色々話してくれました。あの時の切なそうなお婆ちゃんの口調は今でも忘れておりません。
同時にパチンコに対する愛も語っていて、普段とは違う一面が見られただけでなく、我々の仕事が一人のお客様の「生きがい」として役立っていると実感できて良かったと思います。
無事に家まで送り届けたとき、満面の笑みで「ありがとう」と言ってくれました。普段文句しか言わないお婆ちゃんに言われた感謝の言葉、本当に嬉しかったです。
【100万円を紛失!?】
ある日、ホールを慌てた様子で走り回る一人のお客様がおりました。困った様子だったので「どうされました?」と尋ねたところ、「財布をどこかに落としてしまいました」との事。
どうやら財布には相当な大金が入っているらしく、「ヤバい」を連呼してパニック状態に陥っておりました。私は落ち着くように促し、手の空いているスタッフ全員に「財布探し」をお願いしたのです。
しかし、ホール内をくまなく探し回りましたが財布が見つかる事はなく、お客様の顔は青ざめて絶望に満ちた表情へと変わっていきました。すると突然「ああああああ!俺の大金があああ!」と叫びはじめたのです。
私は突然大声を出した事に驚きました。ただ、それ以上に財布に「100万円近い大金」を入れていたという事実に驚愕したのです。何のためにそんな大金を持ち歩いていたのか。その真意は分かりませんが額が額だけに一大事です。
監視カメラで財布をなくされたお客様の動きを追って財布がなくなった場所の特定を急いだのですが…。どれだけ見直しても場所の特定までに至りませんでした。我々にできる事はもうありません。その事実をお客様へお伝えしたとたん、その場に崩れ込んで泣き叫んでしまいました。
何とかして助けようと策を練って捜索しましたが、それが実を結ぶ事はなく…成す術がなくなった私ができる事と言えば、「お力になれずすみません」とお客様の背中をさすってあげる事くらいでした。
すると突然「まさかの報告」がインカムで流れてきたのです!!