パチンコ店員も「限界を感じる」迷惑行為!? 「絶縁寸前の悲劇」へと…
理由はどうであれ、このままでは私が感情的になった事で大切なお客様がホールから離れてしまう事になってしまいます。それはホール店員としてあるまじき行為です。私は相当焦りました。
「失礼な事を言ってしまい、大変申し訳ございません」とすぐさま謝罪をし、長嶋さんの機嫌が戻るよう必死になって説得したのです。無論、他店の景品だけは受け取らないように、腫れ物を触るかの如く慎重にお話をしました。それこそ、土下座する覚悟で誠意を伝え続けたのです。
それでも長嶋さんの怒りが収まる事がなかったのですが、謝罪し続けた結果「自分も悪かったよ。ひどい事言ってごめんね」と言っていただいて、和解する事ができたのでした。
しかし…。それまでに要した時間は実に1時間。
携帯電話には、私を心配したホール責任者からの着信履歴で埋め尽くされておりました。頭取りは本来15分くらいで終わります。1時間も戻って来なければ、心配されるのは当然です。
私は直ぐに連絡し、急いでホールへと戻ったのでした。「こんな時間まで連絡もなく何していたんだ!」と責任者からお叱りを受けたのは言うまでもございません。
「出先でお客様と揉めた」なんて口が裂けても言えませんので、苦しい言い訳をしてその場を凌いだのを今でも覚えております。ホール店員が感情的になってしまうと、「お客様からの信用を失いかねない」と身をもって体験した苦いエピソードでした。
(文=ミリオン銀次)