パチンコ店「怒りの象徴」ハンマー男級の恐怖!? 「前代未聞の大惨事」が店を直撃…
ホール中に「ガッシャーン!!」という爆音が鳴り響いたのです。
店内のBGMをかき消すほどの衝撃音でした。私はどこかで大きなガラスが割れたであろうこと以外は状況が全く理解できず、音の原因を確認しに行ったのですが…。
私は目の前の光景に唖然としました。
そこにはガラス張りだった壁面が粉々に破壊され、人が簡単に入れてしまうほどの大穴が開いていたのです。
一体、何が起こったのか。まさかパチンコで負けた腹いせなのか。しかし、店はまだ開店から1時間も経っておらず、大負けのしようがない…。まさか、昨日の負け――?
様々な考えが頭をよぎりましたが、やはり「ハンマー事件」のような最悪のケースも頭にチラつきながら、私は状況を呑み込めずに茫然と立ち尽くしておりました。
すると、破壊された壁面から一人の男が店内へ入ってきたのです。
そんな危険な所から入ってくるということは、この男が“犯人”であることは一目瞭然でした。しかし、悪びれる様子も一切なく、堂々と平静を保ったままの男の姿はただただ不気味…。
半袖のアロハシャツにサングラスという出で立ちからは「堅気の人間ではない」という印象さえ受けたのです。
立ち尽くす私の元へまっすぐ歩み寄る「破壊の当事者」と思わしき男。私は今まで感じたことのない緊張感で背筋が凍る思いでした。身の危険を感じざるを得ない恐怖心で、無意識に後ずさりしておりました。