パチンコ関係者が公営競技公式Twitterに反応。「ここまで射幸心を!?」との意見も

 とあるTwitter上でのやり取りが、議論を呼んでいる。

 きっかけは、お笑いコンビ「霜降り明星」の粗品がTwitter上で「ボートレースの配信で200万円負けた」とつぶやいたことだった。

 ファンから多くの慰めコメントが寄せられる中、ボートレ―ス大村公式Twitterは「明日よりボートレース大村にてSG『ボートレースダービー』が開催される」と告知。粗品が「金返して」と反応すると、「ドリーム戦で、取戻しお待ちしております」と返信した。

 これに粗品は「喧嘩を売られた」と、新たな軍資金を工面。Twitter上で総額「170万円分」の舟券を購入したことを公開すると、ボートレース大村公式Twitterは「その漢気に感服」「高額払い戻し期待しております」とメッセージを送った。

 結果、残念ながらそれも外し、諸々で総額「700万円」を溶かした粗品は、負けを「777万円」にしようと「77万円」を競輪につぎ込むと、見事に的中して「326万4千円」の払い戻し。その競輪でのプラス分を、公益財団法人「日本財団」に全額寄付するという仰天行為を見せた。

 粗品は後日、コンビでのYouTubeで「次の給料日まで1円も残さない生活をずっと続けている」「700万円借りられたので、ギャンブルで増やして一気に借金を返そうと思った」など告白し、いかにも芸人といった行為だが、パチンコ業界の関係者の中にはボートレース大村公式Twitterのコメントを気にする者も。「ネタとしてもここまで射幸心を煽るのはどうか」と、まとめサイトにも取り上げられた。

 粗品は今をときめく「お笑い第7世代」の筆頭であり、その影響力は絶大。端的にいえば、この一連のやりとりを「ギャンブル依存症」の人々が目にすれば、「少なからず影響を及ぼすのでは?」と懸念の声も上がったというわけだ。

 周知の通り、パチンコ業界は厳しい広告規制が敷かれている。過去、大々的にイベントをやり続けて結果的に自ら首を絞めたとの見解もあるが、出玉面に関してもパチスロは6号機への移行、高射幸性機に区分された旧規則機の迅速な撤去などがあり、低迷の一途を辿っている。

 片や、ボートレースは増収増益。のめり込むパチンコ・パチスロライターも少なくなく、そのライターたちを起用した公式YouTube番組なども数多くある。

 公営と民間。そもそも立場が違うのだから一概にはいえないが、規制の中で努力を続けるパチンコ業界の関係者が心配するのも分からなくはない。今後の動きに注視したい。
 
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