甘デジ「破格の大当り確率」!「連チャン」が見える遊びやすさで存在感を発揮!!
現在のパチンコシーンにおいてあまり意味を見いだせなくなった「兄弟機」。『シンフォギア』を筆頭にした出玉的満足度の高いライトミドルの登場で、この1/200前後の確率帯をメインにして展開できる土壌が育成されたからである。
特に5回リミッター時代は、画一化されたスペックしか出せない事情もあり、賞球や出玉、時短性能などを細かく設定し、それぞれのホールの営業形態にあった兄弟機を出す必要も需要もあったものである。
しかし、現状では、主軸のミドルかライトミドルと甘デジタイプといった形がポピュラーで、同一タイトルでミドル・ライトミドル・甘デジの三役が揃い踏みする機種もよほどの人気機種でもないかぎりめったに見かけない。
ただ、逆説的にいえば、甘デジは機械のパターンとして必ず盛り込まれるマスト商品として市場価値が高く、こちらはむしろ甘デジを出さないケースのほうが珍しいくらいである。特に『真・怪獣王ゴジラ』などは、甘デジでも2タイプをリリースするほど、このカテゴリーの人気の高さがうかがえる。
そう、『PA真・怪獣王ゴジラ』は『NL-K1』と『N2-K6』という2つの甘デジが存在する。前者は確率特化型で、大当り確率が1/77.1という破格の当りやすさが特徴となっている。一方の『N2-K6』は6段階の設定付きで、設定1の1/129.77~設定6の1/97.09まで6つの大当り確率が組み込まれ、設定によって出玉や連チャン率が変動するゲーム性である。
確変システムは両者共通。ヘソ抽選時は10%、電チュー消化時なら80%のV確ロングSTを採用している。ただ、STの回数に違いがあり、『NL-K1』が74回転、『N2-K6』は100回転となっている。
この2機種の特徴となる相違点を簡潔に表せば「当たりやすさ」か「連チャン」になる。当りやすさは言うまでもないが、連チャン性能としては最低の設定1でも約64.9%の継続率がある『N2‐K6』に対し『NL-K1』は約62.0%なのである。
もともと『NL-K1』はST機とはいえ、確変時の大当り確率が1/77.01とほぼ通常時と変わらないものとなっており、「時短機」のようなコンセプトによって構築された、遊びやすさ、安定性をその方針としている。
したがって、V確STで通常時は10%しか確変に突入しない構造であるが、実際はSTと同様に電サポが70回転が付与され、確変状態とほとんど遜色のない引き戻し率(約59.9%)を実現できているのである。
近年は甘デジにも爆発力や出玉感が求められ、もはや「甘」えは許されない状況となっているが、そんな時の一服の清涼剤として、当りやすく遊びやすい『NL-K1』も必要とされているのではないだろうか。
(文=大森町男)
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