パチンコ「クリスマス」だからこそ起こせた“奇跡”!? 孤独の勝負師が挑む「聖夜の大決戦」!!
間もなく激動の2020年が終わりを告げようとしております。年末年始の長期休暇に向けて、仕事に追われている方も多いのではないでしょうか。
かくいう私の休暇は大晦日と元旦を含む4日のみ。「ガキの使いやあらへんで」をリアルタイムで視聴できる事を有難く感じます。なぜなら、私がホール店員だった頃は、このように年末年始をのんびり過ごす事ができなかったからです。
私が勤めていたホールは基本的に年中無休。世間が大型連休の際は、お客様が多く来店される繁忙期となります。これはサービス業の宿命でございますが、年末年始をゆっくり過ごす事などできませんでした。
無論、妻子を持つスタッフなどは、優先的に休暇を取れるように配慮されておりました。ただ、私が休暇を取る事はなかったのです。なぜなら、独り身の私が休んだところで、食う寝るパチンコくらいしかやる事がありませんから…。
そして、休暇希望が多いのは年末年始だけではございません。その年の一大イベント「クリスマス」の際も、早番や休暇を希望するスタッフが多いのです。そういった話が出ると、独り身の私には焦りのような感情が生まれるのでした。
毎年、2週間前あたりからホール中にクリスマスにちなんだ装飾品を設置します。この時期が訪れるたびに「今年も一人か…」と背けたい現実と直面する事になるのです。
当然ながらイヴの夜に「彼氏と一緒に過ごしたい」と考える女性スタッフは多く…。私は「リア充」の願いを叶えるため、毎年のように聖夜の出勤を行っておりました。
ただ、イヴの夜に出勤がなかった年が過去に一度だけあります。無論、多くの人々にとって特別な日であっても、私の場合は予定などあるはずもありません。当然ながら、パチンコ実戦へ出かけるのです。
今回は「クリスマス」だからこそ起こせた“奇跡!?”をご紹介しましょう。「衝撃的な展開」の末に行き着いたのは天国か地獄か…。出玉はもちろん、「何物にも代えがたい幸運」を掴もうとした男の生き様をご覧ください。
あれは4年ほど前の12月24日。私は早番でサンタのコスプレをしてホール業務を行っておりました。他のスタッフからは「似合いますね(笑)」とからかわれつつ、いつもと変わらぬ接客に励んでいたのです。
休憩室では女性スタッフがクリスマスの話題で盛り上がっており「彼氏とディナーを予約している」「手料理をご馳走する」など楽しそうに話しておりました。
そして矛先は私へと飛び火し、「まだ彼女できないんですか?」や、遂には「パチンコばかりだと出会いがありませんよ」とまで言われる始末…。私は虚しくなり「ほっとけ!」と言ってその場を離れたのでした。
ムシャクシャした私は、退勤後に馴染みのパチンコ店へ直行。「出玉が現実を忘れさせてくれる」と信じて、全ツッパを決行したのです。