パチンコ店「大パニック」を起こした「恐怖の指令」!「怒りの矛先」は罪のないスタッフに…
パチンコ店に関する様々な見解には都道府県、地域所轄により相違があるのは周知のとおりだと思います。
A区A店勤務から隣接する30分離れたB区B店に移動になっただけでも所轄担当の言う事がまちまちなため、困惑する事もしばしば。極端にいうと「A区ではどこそこに〇〇看板を設置しても問題なし」でも「B区ではNG」といったことはよくあります。
書類の書き方ひとつ取っても違ったりします。
私がいた地区では新台入替の書類にはシマ配置図の提出が必須でした。なおかつ検査の際に所轄担当官が新台確認のための、シマを回る時のルートまでシマ図に示さなくてはいけないため中々に手間なものでした。
そのシマ配置図や新台入替時に提出する書類は、店舗管理者やそれに準ずる役職者が作成するようになっておりました。
それに関連する「悲惨なエピソード」がありますので、お話させていただきます。思い出したくもない。“アノ男”が大混乱を…。
ある入替の晩の出来事でした。その時の入替は最新機種に加え、移動台が非常に多かったため、シマ大工さんを呼んでいました。10台、20台であれば全て自前で行いますが、80台ほどありましたのでいわゆる取付設置業者さんにお願いしたという訳です。
閉店時間も近づき入替作業も間もなく始まる頃に“アノ男”はやってきました。
「ちょっとシマ配置を変更しよう」
そうです!いつもの・・・気まぐれ店長様です。
一同固まります。
「は!?」
上司に対して「は!?」というのは失礼だと思いますが、全員が思わず出たのでしょう。その場に居合わせた全員が「は!?」です。
「店長ナニ言ってるんですか?もう書類も提出済みですし、入替作業はもう始まりますし無理ですよ、何かシマ配置に問題でもあったんですか? 担当官にも何言われるか分かりませんよ」
すると店長「この配置じゃ新台と○○の稼働を殺してしまうからな、ちょっとイマイチ、だから大幅に変更しよう」
もう言葉がありません。もちろん、このシマ配置図を作ったのも店長なのです。
移動台には移動先の台番号のシールも貼り終わっていますがそれも無駄に。その他諸々の準備が無駄になりました。しかも、少しの台数ならまだしもかなり大幅な変更です。
結局「あーだこーだ」店長に指示されながら入替作業は進んでいきましたが、現場はもう大混乱です。
しばらくすると、店長はどこかへ消えていきシマ大工さんたちの怒りの矛先は私に。私はもうひたすら頭を下げるばかりです。本当に思い出したくもない…。
それから入替作業が終わったのは、当初予定時間の倍以上かかった朝方でした。