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パチンコ「21連以上」で「大爆発中」発生! 今なおシリーズ化される名機誕生【CR機の歴史~1996年後編~】

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 アメリカのアトランタでオリンピックが開催され、東京銀座にスターバックスコーヒー1号店がオープンした1996年。パチンコ業界では確変に時短を搭載したマシンが登場し、いよいよCR機の人気はピークに達する。

 その時短搭載マシンの代表格である三洋物産の『CR大工の源さん』は、大当り確率設定1:369.5分の1~設定3:438.5分の1のフルスペックタイプ。

 大当り確率が抑えられている代わりに確変後は必ず100回の時短に突入し、これによって従来のフルスペックでは「4.75回」であった確変時の平均連チャン回数が設定3で「5.24回」まで上昇したことは「前編」で述べた通りだ。

 時短搭載機については他メーカーもこぞって発売し、西陣初の液晶デジパチ『麻王』を進化させた『CR麻王伝説EX』は通常大当り終了後10or50回の時短に突入。大当り確率は311分の1、確変突入率は3分の1で、次回まで継続する仕様だ。

 この『CR麻王伝説EX』は画面上で同じ牌が3つ揃えば大当り確定で、その後の「ウルトラチャンス」で金の龍を引ければ確変。ただし、メインは画面上部にある7セグで、「1・3・5・7」のゾロ目は確変、「0・8・A・P」は大当り後時短50回、「2・4・6・9」は大当り後時短10回がスタートする。

 また、同社の『CRヤッタルデー』は確変3回1セットの変則スペック。確変突入率は15分の4で、3回セット終了後に次回までの時短が付加される。

 このほか、同社はルービックキューブのようにデジタルが回転する『CRマジックボックス』、各種マシンがデットヒートを繰り広げる『CRブンブンラリー』、力士の激闘を描いた『CR満員御礼』もリリース。これらは全て時短非搭載機だ。

 京楽産業.の『CRアラビアンハーレムEX1』は、大当り確率が257分の1と他機種と比べて高いのが特徴。確変突入率は15分の4の次回まで継続で、通常大当り後は20回、確変後は50回の時短が発動する。

 まさむら遊機の『CRアステカⅡ』は大当り確率383分の1、確変突入率15分の7の次回まで継続で、通常大当り後は時短60回に突入。大当り確率393.5分の1であるニューギンの『CRフリークエント7』は通常大当り後に時短50回、大当り確率401分の1である豊丸産業の『CR競馬天国優駿編』も通常大当り後に時短50回がプラスされる。

 竹屋は、冒頭で述べた『CR大工の源さん』と人気を二分する時短搭載機『CRモンスターハウス』を製造。大当り確率は367分の1、確変突入率は50%の次回まで継続で、確変終了後には100回の時短へ突入…といった比較的マイルドな仕様ながらも時として時短を絡めた大連チャンもあり、21連チャン以上を達成した場合は「大爆発中」の文字が表示されるといった特徴もある。

 愛らしいキャラが登場する同機は通常時の演出も細部まで作りこまれており、「ツルツルアクション」の発生で確変の可能性が上昇。中出目は左出目が停止した瞬間の出目が最終的な停止目になるといった法則性もあり、4パターンのセルデザインが登場するほど年代を問わず多くのファンに愛され続けた。 

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