パチンコ「RUSH回転数×○○発」で出玉が増加！ 大当り期待度「約97.7％」のネオ時短も強力な電サポ特化マシン!!
ホットな新台をユーザーの感想を交えつつ掘り下げていくこのコーナー、【激アツ新台実戦JUDGEMENT】。今回のピックアップマシンは、伝説の刑事ドラマがパチンコで大復活。原作さながらのスリリングでパワフルな「あぶない」出玉性能を堪能できる『Pあぶない刑事』（以下あぶ刑事（デカ））だ。
ハード、無骨、熱量など要素を押し出した硬派な路線の刑事ドラマが多かったなか、軽いノリやスタイリッシュさなどシティーポップが似合うようなバディもの（主人公が2人一組）して新時代を切り開いた作品。
もちろん、演出には原作のグルーヴがふんだんに盛り込まれ、2D・CGアニメと実写をバランス良く配合しながらその世界観とパチンコ的なデジタルアクションを絶妙に融合したものとなっている。
ただ、その演出バランスには不満の声がよく聞かれ、「かなりアツそうなのを何度も外した」「久しぶりにパトランプ回って外れる台が出たな」「通常時遅すぎる」など、トレンドとは若干異なる形式に戸惑っているのかもしれない。
戸惑いといえば、出玉面でも賛否両論。本機は1回転あたり約28個という突出した出玉性能を誇る小当りRUSHを搭載しているが、小当りRUSHの先輩である『Pベルセルク無双』と比較すると物足りなさを覚えてしまうファンが多いようである。
ただ、この『あぶ刑事』は「より小当りRUSHに特化した」マシンなのである。1000発出玉と約1000発増える小当りRUSHのインパクトで『ベルセルク無双』とは圧倒的な差がつけられている印象になるが、『Pベルセルク無双』の1回転あたりの出玉増加は約20.8個。
先に述べたように『あぶ刑事』は約28個なので、よりパワフルに出玉が増えていくのである。さらに分速600個超えと言われる『ベルセルク無双』より出玉スピードが速い（最大BA700オーバー）のでRUSH時の爽快感は現行機最高峰である。
実測では1万発を超えるのに18分40秒。時速3万発は軽々と到達できるスピード感となっている。
それでも右打ち中の大当り出玉はもうちょっとなんとかならなかったのかとの声が漏れる。75％で1000発の出玉となる『ベルセルク無双』と比すれば、やはりオール2ラウンド約180個の『あぶ刑事』は分が悪すぎる。
しかし、その足りない出玉は遊タイムに変換されているのである。通常確率を900回転消化すると1200回の電サポが発動。遊タイム突入時の大当り獲得率は約97.7％と超破格。その当りの内の77％の確変を引き当てれば小当りRUSH突入ともなる。
つまり、青天井の『ベルセルク無双』よりは安心して高性能小当りRUSHを楽しめる仕様なのである。「ベルセルク」というコンテンツイメージとスペックをリンクさせた戦略性によるところもあろうが、とにかく新時代の小当りRUSHを体感して欲しいニューギンの采配ともいえよう。
また、発想を逆転させると、遊タイムには2ラウンドと10ラウンドの大当り出玉の差を埋めるほどの破壊力と価値があるということにもなる。
とにかく、「あぶない刑事」をリアルタイム、もしくは夕方の再放送で視聴していた世代には演出も出玉も刺さるに違いない。
（文=大森町男）
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。
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