パチンコ「怒涛の約91%ループ」軽くなってもRUSH性能はミドル級!?
生来のひねくれ者ゆえ、王道や流行を忌み嫌い、他人とは違うものを求めるものの人間力の低さからそれを徹底できずに中途半端にマニアックな道を進んだりして、正統派からもオタクからも相手にされないような状況に陥るのである。
まあそれはさておき、こんな嗜好であるので普通のヒーローよりはアンチヒーロー、ダークヒーローの類に惹かれたりもし、わかりもしないカミュの「異邦人」や「時計じかけのオレンジ」に共感を覚えたふりをするのである。
特に心を奪われたのはビリー・ザ・キッドで、エミリオ・エステベスの「ヤングガン」はテープが擦り切れるほど繰り返し見返した。
そんなアンチヒーローの代表格マンガ「コードギアス反撃のルルーシュ」とタイアップしたパチンコ機の最新作『Pコードギアス 反逆のルルーシュ ライトミドルver.』も非常に魅力的な一台である。
大当り確率が約1/222.2とライトミドルではあるが、少し歯ごたえのある確率。その分、約91%の高継続ながら7ラウンド500発がメインのRUSH性能を誇る。最大出玉となる10ラウンド1000発大当りも15%含まれているので、出玉に対する満足度は高い。
さらにその10ラウンド大当りの一部では時短が200回付与される実質連チャン濃厚フラグも完備。RUSHの期待値は同機のミドルタイプと遜色のない仕様となっており、通常のライトミドルタイプを凌駕するものなのである。
ミドルタイプとの比較でいえば、本機には遊タイムが搭載されているのも大きなポイントであろう。大当り間で666回転消化すると200回転の電サポ+保留4個の遊タイムが発動。遊タイム中の大当りはもちろん、RUSH突入も超高確率で約束される救済の手厚さも大いなる武器となっている。
本機は1種2種混合機なので、宵越しの可能性が発生する朝イチや大当り0回時を除けば、だいたいの場合において回転数=消化回数となるので、遊タイムを狙いやすい面もある。
このような強力なスペック性を保持できる理由の一端にヘソの1個賞球がある。かつて三洋を中心に打ち出された「強」スペックのコンセプトと同じ理屈で、通常時のベース、玉持ちを低くすることで右打ちや連チャンモードの出玉性能をブーストすることができるのである。
ライトミドルながらミドルタイプに匹敵する高規格スペックを搭載した『Pコードギアス 反逆のルルーシュ ライトミドルver.』。いまのパチンコシーンは本当にやれるライトミドル機が充実している。
(文=大森町男)
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。