パチンコ「強烈な出玉」に熱狂…あの興奮を味わえるハネモノ降臨を期待!!
前回に続き北京オリンピックに便乗したネタといきたかったのですが、中々ないものですね。パチンコ化されているウィンタースポーツというのが。という訳で今回はハネモノです。
平和(アムテックス)などと同様に比較的ハネモノのリリースの多い三共『CRサンダードラゴンZ』(2016年)。しかし、このサンダードラゴンを語るとなると…どうしても初代サンダードラゴンに行きついてしまいます。
1990年の風営法規則改正を受けスペックも大きく変化することになったハネモノ。ハネモノは気軽に遊べるパチンコの代表でしたが、ここから一気に進化しました。
その中の代表格ともいえるのがこのサンダードラゴンといえるでしょう。賞球上限15個、最大ラウンドは15Rとそれまでから倍増し、機種によってはデジパチと変わらない2000個近くを吐き出すのですから。
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特にスペック上の限界値ギリギリを攻めたサンダーは本当に別格でした。それまでは小銭で当りを射止めることも多かったハネモノですが、サンダーは10000円以上V入賞しないことも日常茶飯事の荒波台です。
ハネモノの衰退はこの規則改正から始まったとも考えられますが、当初はユーザーからも受け入れられ、このまま加速し続けるものと思われましたからね。
それともう一つ。サンダーを語る上で外せないのが『ドツキ』の存在でしょう。V入賞率は激辛のサンダーですが、ドツキを駆使すればいとも簡単にVゾーンに吸い込まれていきます。
更にはV入賞後の大当り中にもドツキは活躍します。Vゾーン手前の貯留玉が左右にズレている時には、コンと小突けば玉は中央に戻り継続確実に。これで荒稼ぎした者は後を絶ちませんでした。
何しろ簡単でしたからね。それでいてひと叩き4000円相当と考えれば、これほどおいしい凌ぎはないでしょう。もちろん、それなりのリスクは伴いますが。
それから長い時間を経て復活を果たしたサンダードラゴンZですが、やはり初代再臨とはいきませんでしたね。今回打っても、やはりしっくり来ません。
個人的に思うのは最近のハネモノでは定番となっている、ノーマルルート、SPルートという振り分け。もう一つがラウンド振り分けです。この2つの振り分けに再考の余地があるかと。
ルートなど不要で常に一定。一定であるからこその千差万別、変幻自在なV入賞シーンにドキドキできて楽しめる訳です。
ラウンド振り分けもそうです。振り分けがある分パンクはほとんどしないように出来ていますが、パンクあってこそのハネモノです。常にパンクと隣り合わせの「ハラハラした緊張感」があるからこそのハネモノではないかと。
という訳でP機のハネモノはまだ数機種しかリリースされていませんが、そろそろ昭和生まれの『おっさん』を虜にするようなハネモノが出てきてくれませんかね~。メーカーさんお願いしま~す。
(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。