大手販社「フィールズ」が22年3月期業績予想を発表、持株会社「円谷フィールズホールディングス」移行への検討も
新デバイス「全滅アタッカー」がSUPER小当りRUSHにより一層のイケイケ感を加えた『ぱちんこ 仮面ライダー 闇のライダーver.』(京楽産業.)や、2,400枚獲得が出玉の通過点となる『ぱちスロ ウルトラマンタロウ 暴君SPEC』など多くの話題作を販売する企画開発・販売会社のフィールズは3月22日、未定としていた2022年3月期(2021年4月1日~2022年3月31日)の通期連結業績予想を発表した。
これによると、営業利益は32億4,000万円、経常利益は34億3,000万円、純利益は23億7,000万円となる見通し。前期はそれぞれ22億4,100万円、20億3,200万円、34億5,200万円の赤字だった。
同社は、新型コロナウイルス変異株急拡大が市場に与える影響を危惧していたものの、その影響は軽微であり、第4四半期(1~3月)の業績も順調に推移。パチンコ・パチスロ販売関連であるPS事業の営業利益は前期比52億4,300万円増の17億1,000万円、経常利益は同57億3,600万円増の18億4,000万円、当期純利益は同62億3,300万円増の17億円と改善した。
もうひとつの柱であるIP×デジタル事業の営業利益は前期比210.1%増の14億2,000万円、経常利益は同217.6%増の14億1,000万円、当期純利益は同464.8%増の10億4,000万円と予想した。
■「ウルトラマン」IPをワールドワイドで積極的に展開
また同社は同日、会社分割方式による持株会社体制への移行についての検討の開始を取締役会で決議したことを発表。持株会社名は「円谷フィールズホールディングス株式会社」とし、引き続き上場を維持する。6月開催の定時株主総会での承認を得た後、10月に移行する予定とした。
持株会社体制への移行の背景と目的として同社は、円谷プロダクションの「ウルトラマン」IPのロイヤリティ収入が、国内はもとよりアジア地域において昨年対比で約3倍になるなど大きく伸長しているほか、北米市場でも日本IPのマーチャンダイジングが好調に推移していることを受け、「ウルトラマン」IPをワールドワイドで積極的に展開すると説明。
さらに、メタバースなどの仮想空間やNFTを活用したビジネスが今後主流になると想定される中、同社グループが保有する有力IPとデジタル映像制作のノウハウをビジネスの成長戦略の柱に据えるため、持株会社体制に移行するとした。
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