パチンコ台の確保に「札束」を置く!? 仰天行動をした常連客のエピソード
仰天行動をした常連客のエピソード
パチンコ店は、お客様の来店や稼動がないと営業は成り立たないものです。とあるパチンコ店では、「お客様第一主義」などと経営方針にしています。
高稼働ならば良いのですが、営業運用が少しでも厳しくなれば店内の活気はなくなってしまいます。その影響で逃したお客様を戻すことは、本当に容易ではありません。それを何度も経験しています。
しかし、お客様全てに対して神様であることは難しいと言わざるを得ません。もちろん、どんなお客様にも笑顔で対応する従業員はいますが、対応には限界があるものです。
私がホール店員だった時は、本当に色々なお客様にお会いしました。その中でも目立ったのは、やはりロイヤルカスタマーともいえる常連のお客様です。今回は、それに関するエピソードをご紹介したいと思います。
「台確保に札束」が!? お客さまを不快にさせる珍行動?
今から15年前、私が一番最初に勤務したパチンコ店に出会った70代の男性のお客さま(Aさん)のお話です。ほぼ毎日、開店から来店される方でした。そのお客様が打つのは『海物語シリーズ』のみです。
このAさんの仰天行動ですが、台を確保する際のことです。普通ならば100円ライターとか飲み物などで確保すると思いますが…。
その方は、本物の「100万円札束」を置いて台を確保していたのです。それを発見した別のお客様が、私たち従業員に知らせてくれて発覚しました。
役職者に報告し、Aさんが戻って来るまで複数で待機。なぜ札束で台を確保していたのかをお聞きしましたら、「確保するモノがその札束しかなかったから」というのが答えでした。周囲のお客様のこともあり、今後は札束での行為をお断りすることをお願いしましたのですが…。
このAさんの珍行動は、これで終わりではなかったのです。
Aさんには、いつも子分というか部下のような方が何人もいました。開店前の整理券配布には、子分の方々が並んでいたのです。そこまでは問題ないのですが…。
ある時開店してから1時間後に、Aさんが札束ではないもので台を確保して席を離れていました。どこに行かれたのか分からなかったのですが、Aさんと子分たちが数十人も外の駐車場で輪になって、ちょっとした集会を開いていたのです。
恐る恐る私は近づいたのですが、Aさんは子分の方々を叱責されている様子でした。
これも台の確保と同じように、他のお客様から不快に思われる可能性であると役職者が判断。今後、開催しないようにお願いをしました。台や機器などを破損される迷惑行為ではないのですが、さすがに他のお客さまからすれば近寄りがたいでしょう…。
そんな珍行動を起こしたAさんですが、外見とは違ってパチンコを単純に楽しまれる方でした。
パチンコを打つお客様は、やはり勝負をしている方々が大半。なので、比較的にマイナスイメージの印象があります(怖い人や怒っている人など)。そんな方々の忘れられないエピソードは、まだまだあります。機会がありましたら、改めてご紹介いたします。
(文=四本コーヒー店.)
<筆者プロフィール>
パチンコ好きが高じて異業種から転職し、長年パチンコ店の一般正社員としてホール現場を見てきた。単にパチンコを打つだけでなく、新規グランドオープンなどの市場調査やレトロ台探訪、のめり込み防止のための依存症考察など様々な遊技関連を日夜追っかけている変態パチンカー。そのため、大御所ライターや遊技機メーカーや周辺機器の幹部、他ホール法人の幹部などとの交流がある。ちなみに「四本」の読み仮名は(よんほん)ではなく(よつもと)である。
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