パチンコ軽いのに「一撃21箱」の大連チャン!!

連チャン率50%の変則権利モノパチンコ!? 

 今回は久しぶりに、レトロ台の宝庫である『ゲームセンタータンポポ』に設置している過去の名機を紹介します。

 私が好んで打っている機種のほとんどが、基本的にデジパチもしくはデジタルな権利モノで「連チャン性」のあるものばかりです。以前にも書いているかもしれませんが、連チャン機はTVゲームの「裏ワザ」に似ています。

 私は「ファミコン」のゲームソフトで、色々な隠しアイテムなどを発見する「裏ワザ」に魅力を感じていました。パチンコでも連チャン打法が攻略雑誌に掲載された時には「裏ワザ」の発見と似ていたので、すんなりと受け入れることができたのです。

 今回の機種は、実際に打ったことが無かった変則権利モノです。1993(平成5)年に登場した『バニーズⅡ』(三共)です。「裏ワザ」みたいに連チャンを狙える機種でしょうか。

 大当り確率は300分の1、小当たり確率も300分の1、合成確率は150分の1です。大当りは「33」か「77」で16ラウンド(約2,000発)、小当たりは「37」か73」で1ラウンド(約120発)です。

一撃で6箱(約18,000発)を得ることも

 初回大当りで以後2回当たるまで確変(3回権利)、初回小当たりは1回権利のみです。確変中の確率は合成確率で3分の1です。変則権利モノの中で合成確率150分の1ならば、ライトミドル機に匹敵します。

 しかし、これで終わりではないのでした。大当り終了後に、数珠連チャンが控えていたのです。

 数珠連チャンは、いわゆる「天国モード」に突入する可能性がありました。天国モードの連チャン率は50パーセントとかなり期待できたものでした。天国モード時の確率は合成確率で6分の1、転落率も6分の1だったのです。

 ゲーム性は、往年の権利モノの名機であった『ダイナマイト』(大一商会)と似ていました。『バニーズⅡ』は盤面左側にあるスルーに玉を通すと同時に役モノ上の電チューが一瞬開きます。その時に電チューが玉を拾うと、デジタルが回転します。

 左側に「3」か「7」が止まればリーチです。それ以外はハズレですが、全体が停止するのに1秒前後でした。これを思うと、電チュー拾いが良ければ時間効率がとても良い権利モノだったのです。

 本機が「タンポポ」へ実際に導入されてから、数回打ちました。開店から閉店までのまる一日稼動した時に、合計で約32,000発に達したのを思い出します。小当たりを合わせた連チャン数は忘れましたが、一撃で6箱(約18,000発)を得ることもできました。

 権利が終了してからは、天国モードに入っている率が50パーセントですので、すぐにリーチが入った時に相当期待していました。それも2周目のロングリーチならば確定でしたので、あとは大当りを願うだけなのですが…。

 結局は小当たりで凹みましたが、またすぐにロングリーチで大当り。以後2回権利獲得に入った時の達成感は、何とも言えない興奮状態でした。

 同機種は、「裏ワザ」のような連チャン打法を狙える機種ではない様子。ちなみに「タンポポ」で同機種の最高出玉は、約60,000発。それも、ほぼ一撃での出玉だったようです。箱数ならば、約21箱を一気に積み上げたということですから、現在のミドルP機以上のスペックと言えるかもしれません。大当り合成確率で150分の1ならば、激アマのレベル…そんな夢のような機種の復活を望みたいです。

(文=四本コーヒー店.)
<筆者プロフィール>
 パチンコ好きが高じて異業種から転職し、長年パチンコ店の一般正社員としてホール現場を見てきた。単にパチンコを打つだけでなく、新規グランドオープンなどの市場調査やレトロ台探訪、のめり込み防止のための依存症考察など様々な遊技関連を日夜追っかけている変態パチンカー。そのため、大御所ライターや遊技機メーカーや周辺機器の幹部、他ホール法人の幹部などとの交流がある。ちなみに「四本」の読み仮名は(よんほん)ではなく(よつもと)である。

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