「裏モノやサクラ」を疑う…怖いパチンコ店の意図とは!?
ノーマルパチンコ機であり得ない「爆裂連チャン」?
こちらのサイトでも、パチンコ店であった実際の嘘のような本当の話を様々紹介しています。現在は皆無に等しいのですが、ひと昔前の平成の時代に入る前後にはパチンコ店で破天荒な出来事が色々ありました。実際に私も、その現場を体感しているのです。
今回も、実際にあったパチンコ店の出来事を紹介いたします。テーマはパチンコの「裏モノ」に関する話題。裏モノとは通常の大当り基盤ではなく、不正に改造された基盤を使って大当りを容易に出すものです。
平成に入って間もない時期、まだCR機がどこのパチンコ店でも1コースか2コースのみ設置していた頃です。他の現金機には、液晶デジパチがようやく導入されていました。でも、往年の連チャン機やそれ以前のデジパチも多少残っているパチンコ店も多く存在していたのです。
今回の舞台は、私の家から少し離れたパチンコ店(F店)。F店は、いかにもこの時代を象徴するパチンコ店です。CR機はまだ導入されておらず、連チャン機や一発機が人気のパチンコ店でした。煽りマイクは、ほぼ途切れないぐらいに流れていました。
そこではパンチパーマ、ヒゲ、金髪、ウルフカット、金ネックレス、など外見も内面も威圧される店員さんが勢ぞろい。でも、接してみると意外と人が良さそうな印象でした。
ただし、休憩があったのか無かったのかはわかりませんが、営業中にたばこや飲み物を飲みながら接客を…。まぁ当時の店員さんは、意外にもこれが当たり前だったという印象です。
「それってもしかしたら裏モノでは?」と…
そんなF店に関し、いつの頃から「ノーマルパチンコ機でなぜか大連チャンする機種がある」という噂が流れ出しました。連チャンする時間帯は夜と決まっていて、どの台番が連チャンするのか分からないというのです。
私はその真意を確かめるべく、夕方過ぎにF店に行きました。「それってもしかしたら裏モノでは?」と感じていました。
店内に入ってそのコースを見ると、すでに各々の数台ずつドル箱が5箱以上も積まれていました。しばらく様子を見ていましたが、1回大当りすると保留で数回は連チャンしているのです。
私は対象だと思われる3機種を打っていましたが、中々大当りが来ません。気のせいなのか箱を積んでいる台以外は、ほぼ大当りがありません。しばらくすると、店員さんが大当りしている人に耳打ちをしていました。
何だろうと気になりましたが、その日は資金が無くなりましたので諦めて実戦終了。もしかして、打っている人って「サクラ」ではないのかと思いましたが…。
しばらくして、私は再びF店に確認をしに行きました。すると、3機種が異様に数台も箱を積んでいたのです。何かおかしいと思いながら打っていたのですが、私は“ある事”に気づきました。
箱を積んでいた台を交換するところだったのですが、打っていた人は前回視察した時の人と同じだったのです。「これはサクラだろう」と確信しました。
ならば私がその台に座って検証しようとしたところ、店員さんがすぐさま「停止台」の札を置いて稼働停止となってしまったのです。
「そう簡単に停止台になるわけがない」と思い、店員さんに聞いてみました。ところが、「おかしいから停止台にするんだよ!」と威圧的な回答をされてしまったのです。他の台で検証しようとしましたが、何だか怖いので諦めて退散したのでした。
別の日に「今度こそは真相を探ろう」としたのですが、地域版の新聞に「F店が遊技台に裏モノを使用していた」と報じられ警察沙汰に。容疑者は芋づる式に捕まり、残念ながら閉店してしまいました。
どおりで、ノーマルパチンコ機が建て続けて保留連チャンしていたわけです。そのノーマル機が連チャンするところを体験してみたいと切実に思いましたが…。それは、自分自身が危ない橋を渡っていることと同じです。この頃は今とは違って、何でもありだったのを痛感しました。