パチンコ「大当り回避」を狙う特殊すぎるゲーム性…最強のクセ強スペックを○○で実現!!
興味深い特殊スペック機が登場
スペック開発力では他の追随許さない藤商事が、またまた斬新なゲーム性のパチンコ新台を世に送り出した。『シンデレラブレイド』である。
ざっくり連チャンまでの流れを説明すると、まず36回転の間で敵襲図柄停止を回避して「おしおきCHALLENGE」を目指す。敵襲図柄が停止すると再び36回転の回避ゲームをクリアしなくてはならなくなる。
おしおきチャレンジ到達時は2つの演出モードが発生し、成功するとRUSHに突入。RUSH中は「BONUS」と「BATTLE MODE」の2つのモードが展開。トータル継続率が約97%と超破格な連チャンマシンとなっている。
さて、本機最大のポイントは敵襲図柄を停止させずに36回転を消化すること。このパチスロの周期抽選のようなゲーム性はどのように成立させているのだろうか。その答えは「遊タイム」である。
実は「大当り回避」を狙うゲーム性
本機、実は内部的な大当りの確率が約1/14.7と超高確率で抽選されているのだ。ただ、大当りのほとんどは1ラウンドで時短がつかないようになっている。この状況を打破するには通常時から大当りを経由せずに電サポモードに突入させる、つまり遊タイムに到達させなければならない。
大当り確率の分母、14.7の2.5倍は36.75。遊タイム発動条件は36回転になっている。これで通常モードの演出の意味が理解できただろう。敵襲図柄停止は内部的には大当りなのである。少なくはあるが払い出しがあるのはそういうわけだ。
ちなみに、RUSH直撃となる「CHALLENGE BONUS」は、特図1の2.1%で含まれている時短付き大当りのパターンで、その割合を加味した確率が約1/685となる。
RUSH突入を懸けたおしおきCHALLENGEは時短1回+保留2個の抽選が行わる。本機の右打ち中はほぼ1/1なので、大当りは約束されるが時短の継続か否かの振り分けが発生するようになっている。要は、次回ループタイプの1種2種混合機である。
おしおきCHALLENGE中の振り分けは時短ありが15.7%、時短なしが84.3%で、これを3回の抽選で引き当てるので「突破率約40%」になる。しかし、ここに違和感を抱かないだろうか。同じ右打ちでもおしおきCHALLENGEでは15.7%しかない継続がRUSH中だと跳ね上がるのはなぜなのか。
これは右打ち中でも状態が異なると振り分けも変化するようになっていて、時短中に大当りを引けば時短つき大当りが約95.3%の割合で付与されるが、時短がない状態で大当りすると継続フラグの割合が15.7%と、振り分けが逆転するのである。
BONUS終了後に移行するBATTLE MODEも、おしおきチャレンジと同じ状態になる。ただ、後者の場合は残保留の2個分の抽選となっている。
RUSH中の継続率などに関しては、メーカーのHPや小冊子に記載されている内容と違っている部分もあろうが、これはゲーム性としてもう少し細かい点による誤差というか見せ方の違いである。
たとえば、おしりペンペンタイムBONUSの継続率は、オフィシャルだと約91%になっているが、これは先に述べた時短中の大当り振り分けにおける時短付き大当り割合約95.3%のうち、4.3%分は落ちたように見せかけて次のBATTLE MODEによる復活の演出に回していると考えられる。
これに関連して、BATTLE MODEも実際は2回転で15.7%を引き当てる抽選だが、内部的に継続している分を加味して「勝率約65%」と表記されているのである。
いずれにせよ、この『Pシンデレラブレイド』は、遊タイムを活用したパチスロのような通常モードのゲーム性とトータルで約97%になる現役最高峰の連チャン力を実現した魅惑のクセ強スペックに仕上がっている。