「P機最高峰パチンコ」〇〇は変動効率が良いという噂は本当？

『エヴァ15』通常時を多く回したいならシンプルモード？

　今もホールで高稼働中のパチンコ『新世紀エヴァンゲリオン～未来への咆哮～』(ビスティ)。「14万発」という驚異的なデータも確認されるなど、P機最高峰と呼ぶに相応しいマシンである。

　そんなエヴァ15を打つユーザーの中には「シンプルモードの方がノーマルモードより変動効率が良いのでは？」と思う方もいるようだが…。

　先に結論をいうと、どちらのモードを選択しても変動時間は変わらない。これはエヴァ15に限った話ではなく、例えば海物語の海モードとクリスタルモードの比較でも同様である。

大当り抽選をした後に演出が構成される。

　パチンコの仕組みはメイン基盤とサブ基盤と呼ばれるものによってリーチ演出からハズレまたは大当りまで行われている。メイン基盤では乱数抽選と変動パターンの抽選。つまり大当りの抽選と何秒の演出が選ばれるかが抽選されている。そしてサブ基盤では、そのメイン基盤からデータを受け取る→演出を構築する役割を果たす。

　メイン基盤で演出が120秒の大当りが選択→サブ基盤で120秒の演出を構成→液晶に描画といった形である。メイン基盤では〇〇秒後に大当りorハズレの信号のみ。エヴァ15でいうところの金リラックスやストーリーチ等はサブ基盤で行われる。

　エヴァ15の話に戻そう。確かにガヤガヤしていている印象のノーマルモードは、シンプルモードに比べて変動が長いように感じる。しかし、実際はメイン基盤で既に演出の秒数まで決まっているのだ。

　サブ基盤はあくまで決まった秒数を受け取り演出を構成しているだけ。シンプルモードとノーマルモードで違うのは演出の見せ方であり、リーチ自体の変動時間は変わらない。それでも「シンプルモードの方が変動能率は良い」と思う人は自分で時間を計ってみてはいかがだろうか。

激アツハズレはサブ基盤によるもので気にしなくていい？

　レバブル→リラックスステップアップ→単騎発進→エヴァ系リーチで外れた時に「それぞれ高い信頼度を連続して外した」と思う方も多いだろう。ただ、先述したようにその変動の大当り確率は0%なのである（内部的に）。

　この仕組みを理解すれば、ハズレの変動でも激アツな演出が出るのは納得できるのではないだろうか。ハズレ変動で、適度にユーザーをワクワクさせられるかはメーカーのセンスとも言える。

　激アツ演出オンパレードを外した時に「ハズレの変動で激アツ演出が選ばれただけ」と納得するのは難しいかもしれないが…それもパチンコの面白さである。

どのモードを選ぶかは好み。

　私がパチンコを始めた時は『ぱちんこCR真・北斗無双』(サミー)や『CR真・花の慶次2漆黒』(ニューギン)などの演出が基準と思っていた。通常時ガヤガヤしていて赤保留の信頼度が低く、金演出でもそこまで期待できないような演出バランスを普通に感じていたのである。

　それに比べてエヴァ15では「静かなシンプルモード」と「ガヤガヤしたノーマルモード」の2つが選択できる。それに加えて、ある程度の期待が持てる槍擬似連や赤演出など通常時の演出バランスが良いと評判だ。

　変動の長さがシンプルモードとノーマルモードで変わらないのであれば、あとは自分の好み。私は通常時シンプルモードで時短中はノーマルモードのようにどちらも楽しんでいる。

　通常時、液晶に集中している時は少ないので唐突にくる槍擬似連がたまらない。逆に時短中は液晶に集中して打つので、保留変化や赤演出などで期待ができる。少しエヴァ15に打ち飽きたという人は、たまに違うモードで打ってみてはいかがだろうか。