「閉店間際で4万発超え」最強のスピードマシンには“意外なニーズ”も存在する!?
【新台実戦JUDGEMENT】。今回のピックアップマシンは、日本アニメ界のレジェンド制作会社における4大ヒーローを集結させたビッグコンテンツをパチンコ化。スペックは出玉性能はもちろん、徹底的にこだわった圧倒的スピード感で異次元の出玉体感を味わえる七匠の『P真速のガッチャマン』だ。
徹底したタイムパフォーマンス重視の仕様
22年代におけるミドルタイプの定番ともいえる「80%ループ×オール1500発」のスペックで登場した本機。大当り確率は約1/319.7でRUSH突入率は55%とオーソドックスなスタイルで一貫している。
ただ、RUSH抽選に漏れた場合、通常モード直帰(全体の25%)のほかに「レジェンドステージ」と呼ばれるチャンスゾーンへ移行するパターン(全体の20%)がある。
この「レジェンドステージ」で大当りすればRUSH突入率が80%と期待度が大幅にアップするのだ。とはいえ、滞在は17回転と少なく、ここで約1/319.7を引き当てるのは相当に難易度が高いので、実質的にはRUSH非当選なら恩恵なしと思っても差し障りはないだろう。
さて注目のRUSHはループタイプを採用。右打ち中の大当り確率は約1/1なので大当りは確定し、継続か否かをラウンド中の演出で告知するようになっている。継続率は80%。非継続の20%を引いた場合は「レジェンドステージ」に移行する。
RUSH中は、モードの専用演出もなければ、パチンコの醍醐味でもある「図柄揃い」の演出まで省かれ、徹底したタイムパフォーマンス重視の仕様となっており、「Vを狙え!」がいきなり始まったり、大当り間のインターバルがほとんどなかったりなど、非常にスピーディーに展開される。
22時から打ち出しても40000発オーバー!?
こうしてスピード性を突き詰めたことにより、なんと現役最速となる「時速8万発」を実現しているのである。「30分で40000発オーバー」とその実力を遺憾なく発揮し、「17時くらいから一気に50000発近く出た」というようなデータも見られる。
もっと強者になると「22時くらいに座っていきなり当てて30分くらいで27連」と閉店1時間前から打ち出してもRUSHを取り切って40000発を超える出玉を獲得したという。
このような状況から、サラリーマンの駆け込み台として重宝されているような現象も一部で起こっているようだ。なんせ10分あれば10K取り返すことも可能なのである。最後の一勝負で大きな夢を見られるのだ。
一方で、意外なところから意外な訴求力が発生している。それは「うらみのバードミサイル」リーチだ。リーチラインが増加していくマルチラインのSPリーチなのだが、これはコンドルのジョーがバードミサイルを打ちまくるという原作アニメの設定を踏襲しており、ミサイルを打ちたくてしょうがないジョーとそれを止めようとする健の丁々発止のやり取りが妙にツボるのである。
トータル信頼度は10%にも満たないような弱リーチだが、どういうわけかマニア心をくすぐるようで、「バードミサイル見たい」「この演出を見るために台を打ちたい」といった現象も起きているようだ。
「駆け込みマシン」や「マニア台ハンター」など、期せずして(?)ほかにはないポジションを確立できたこの『P真速のガッチャマン』。ミドルマシンの伏兵として長く愛されそうな気配がなくもない。