【SANKYO羽根モノの軌跡―その5】モチーフは空飛ぶじゅうたん…後継機も誕生「大ヒット羽根モノ」が登場した1989年

 玉が変則的に弾け飛ぶばかりか、Vゾーンまで可動。大当りは最高8回継続で10カウントと、羽根モノに明確な規制が設けられた1985年以降、三共(現:SANKYO)は独自性に富んだ役物の創造に注力した。

 当企画の「その4」でもお伝えした通り、1988年にはニューヨークの黄色いタクシーが街中を走る様を役物で再現した『ヘイ・タクシーⅠ(&Ⅱ)』、筒状の役物自体が360度回転する『ローリングマシンⅠ(&Ⅱ)』、派手なアクションで割れるボール、左右に動く大きな噴射口やVゾーンが特徴的な『アトミックボールⅠ(&Ⅱ)』などを発売。ファンに同社の名を印象付けると、1989年にも精力的に羽根モノをリリースし続けた。

今なお語り継がれる名機も登場

 1月に登場した『オールスターⅠ(&Ⅱ)』はバスケットボールをモチーフとしており、羽根に拾われた玉が、手前に出現する敵をかわして左右に動くVゾーンへ入れば大当りへと繋がる流れで、実際に「玉がバウンドする」という仕組みには多くの打ち手が驚愕した。

 3月に登場した『マジシャン』は、羽根が開放するとマジシャンの体が上下動し、上段ステージとの仕切りを通過した玉がVゾーンへ入れば大当り。大当り中はハズレ5カウント後にマジシャンの体が上下に動き始め、突起に一旦挟まれた玉が高確率でVゾーンへ引き込まれる。

公式YouTubeチャンネルより

 6月には、今なお語り継がれる名機『マジックカーペットⅠ』が登場。空飛ぶじゅうたんをフィーチャーした本機は通常時、拾われた玉はステージ奥から手前のVゾーンを目指すものの、そのVゾーン自体が左右に動くことから、様々な入賞パターンを楽しめる。

 一方、大当り中は降りてきたカーペット役物に最大5個の玉が貯留され、8回開閉後はカーペットが上昇して貯留を一気に解除。玉がVゾーンへと殺到する勢いには、筆舌に尽くしがたい気持ち良さがあった。

 同月にデビューした『ドッキリマンSP(&Ⅱ)』は、上下2段構造の羽根を採用。中央に鎮座する「ドッキリくん」が鉄格子を掴んだ腕を開閉して拾われた玉の動きに変化を与え、2枚羽根の中央から入るとVゾーン入賞期待度がアップする。

 このほか7月には役物全体で野球場を表現した『スラッガーⅡ』、選手が見事にVゾーンへシュートできれば大当りへと結び付く『ストライカーⅠ(&Ⅱ)』、9月には1988年に製造した『スペースキャノン』の進化版『グレートキャノンⅠ』を発売。

 11月には『パワーフォークⅡ』と『ウォーリアーⅡ』を世に送り出しており、前者はフォークリフトを模した役物が玉を持ち上げてタイミングよく落下させれば、後者は拾われた玉が「Mr.ウォーリアー」の後ろに回って足の間を通れば大当りの大チャンスを迎える。

パチmax! 編集部

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