【SANKYO羽根モノの軌跡―その8】パチンコ業界に「新風」初のタイアップ機が登場!名機の「新要件」対応バージョンも!!

SANKYO羽根モノの軌跡―その8

 独創的な玉の動きにこだわった三共は、羽根モノ第1弾の『ギャラクシーダイバー』以降、数々のヒット作を世に送り出し続けた。

 1990年に国家公安委員会の規則が改正されると、“新要件機”第1号として『道路工事GP』と『ロボ君Ⅰ(&Ⅱ)』を発売。1991年2月にはV入賞=完走必至のメリハリ型マシン『サンダードラゴンGP』をリリースし、多くのファンを魅了した。

 一方で同社は1992年、パチンコ業界に新たな風を吹かせた。今では当たり前とも言えるタイアップ、それを初めて実現させたのである。

公式HPより

 1月にデビューした『オロチョンパ(SPorⅡ)』は、フジテレビで放送された深夜番組「ヤマタノオロチ2」とのタッグ作で、芸人・河内家菊水丸が歌うテーマソング「オロチョンパ!」を採用。役物にも同氏をイメージした人形を配置し、デザイン担当にはCDジャケットのイラストを手掛けたイラストレーター・スージー甘金氏を起用した。

 その役物構造は『ロボスキー』などと似ており、羽根から拾われた玉がVゾーンに直入賞、或いは足の間から入賞すれば大当り。その後は玉が肩から後ろに回り、足の間に玉が1個貯留される。

 貯留解除のタイミングはハズレ7カウントor羽根18回開閉後。解除された玉はVゾーンへ直進するため、非常に継続しやすい。

 同月には『ブルドッグ(SPorSPⅡ)』と『ザ・祭り(ⅠorⅡ)』を発売。銀色に輝くメカドッグとワイドに開閉するスライド式アタッカーが迫力の前者は左肩スルー通過で電チューが2回開放する仕様で、役物で神輿を模した後者は左右の担ぎ手が体を揺らしてゲームに彩を添えてくれる。

名機の「新要件」対応バージョンも降臨

公式HPより

 5月に登場した『フライングカーペットⅡ』は、1998年『マジックカーペット』の新要件対応バージョン。継続回数が最高8回から15回にアップし、大当り中はカーペット上に最高5個の玉を貯留→ハズレ3カウントor羽根12回開閉後に解除される。

 また、同月には『キングゴリラⅡ』や『シェフGPⅡ』もデビューしており、ユーモラスなゴリラのアクションが楽しい前者は賞球オール10個。通常時はゴリラの足下にあるマラカスが羽根に拾われた玉の動きに変化を与え、大当り中は腹部に最大3個の玉を貯留→ハズレ3カウントor羽根15回開閉後に解除される。

 文字通り、シェフが役物内に鎮座する後者は左右肩のGO通過でミニデジタル回転→3or7が揃えば電チューが1.9秒×3回開放。大当り中の貯留玉は1個だが、ハズレ8カウントor羽根17回開閉後の解除時には下段左右からネズミが出現&Vゾーン左右のフチも盛り上がることから、継続率は高めだ。

 このほか、同社は同年9月に『OL娘』『カバまるⅠ』『スターファイアー(ⅠorⅡ)』、10月に『キングスターα(ⅡorⅢ)』をリリース。中でも注目を集めたのは3人組アイドルグループ「HI-ME(ひめ)」とコラボした『OL娘』で、チャッカー入賞時や大当り中は彼女たちの楽曲「娘ミンミン~がんばれ女の子~」が流れる。

パチmax! 編集部

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