【甘デジ帯の傑作】トータル継続率「最大約87%」…強力連チャンモードが最悪の規制を打ち破る!!
P機でも適応された「確変65%規制」
パチンコの歴史を、1930年の名古屋において風俗営業第一号となるパチンコ店が開店したことを嚆矢とするならば100年近い年月を積み重ねてきたことになる。その軌跡のなかには「暗黒期」と呼ばれる時期もいくつか存在した。
もっとも有名な事例でいえば「5回リミッター時代」だろうか。確変突入率1/2で連チャンはマックス5回までに制限されるといった内容である。実質的に連チャン率を上げる通常大当り後の時短も搭載を許されなかった。1996年~1999年のことである。
大抵の場合において、事前にやりすぎたがゆえのしっぺ返しによる規制なのだが、最近では「のめり込み」の防止対策としてしばらくの間、規制モードが継続するトレンドに入ったこともあった。大当りの下限を1/400から1/320とするいわゆるMAXタイプ規制から徐々に制限が強化されていく。
上記の流れで行き着いた先が「確変65%規制」だ。読んで字の如く、確変の割合を65%以上に設定できない内規である。現状では信じがたいものがあるが、この悪夢のような規制はP機でも適応された、ごく最近のものだ。この規制がP機の期待感をことさらに失墜させた元凶のひとつでもあろう。
さて、確変65%規制マシン、このように手足をもがれたようなスペックではあるが、そのなかでも最大限に連チャンや出玉を楽しめるよう作られている。確変65%をそのまま丸ごと最大出玉に振り切って出玉感を創出したり、100回転の時短で連チャン率を少しでもアップさせたり。
特に後半の時短による継続率向上は、大当り確率が甘くなればなるほど大きく効果を発揮する。『PAキャプテン翼 雷獣バージョン』はそんなタイプのライトスペック機種である。
「強力連チャンモード」が最悪の規制を打ち破る!
時短の引き戻し率だけを見ても51.2%~65.0%とかなり期待度が高いものなので、確変が終わったとしてもバンバン引き戻しで確変復帰したり、さらにもう100回転時短でチャンスをもらえ、長い連チャンにつながることも決して珍しいことではない。
また、右打ち中に展開する演出は日本がゴールすると10ラウンド確変となったり、敵のシュートを若林くんがセーブすると確変になるなど、モチーフと演出がリンクした完成度の高さも見逃せないポイントだ。
ただ、連チャン性を重視しているので10ラウンド大当りといっても出玉は約400発とかなり少なめなのでその点は注意したいが、規制によって雁字搦めのなかで最善を尽くそうとする創意工夫によって「10番の証明」ならぬ「パチンコの証明」を示せたのではないだろうか。