【創業1952年】都内の老舗パチンコ店が閉店… ベテランライターたちが思い出を回想
多くのパチンコ・パチスロライターがSNS上で別れを惜しんだ。2023年11月30日、東京都の高田馬場にある老舗ホール「東陽会館(TOYO 104)」が、長い歴史に幕を閉じた。
東陽会館の創業は1952年とされている。高田馬場駅前の早稲田通りを西に5分ほど歩いた場所にあり、かつては、その先にパチンコ必勝ガイドやパチスロ必勝ガイドなどを発行するガイドワークスの編集部があった。
「若い頃の一番、いい時代に東陽でよく打っていた」
それ故、特にベテランライター陣には思い入れがある模様。高田馬場を拠点とするヒロシ・ヤング氏もそのひとりで、先日は自身のYouTubeチャンネル「ヤングちゃん、寝る」内の動画に大崎一万発氏、ユニバーサルエンターテインメント執行役員のリスキー長谷川氏を招き、思い出を語っている。
これによると、ヤング氏は「若い頃の一番、いい時代に東陽でよく打っていた」とのこと。「昔ながらのパチンコ屋」で「いい店」だったそうで、当時は「ちょっと交換率が高め」だったという。
また、大崎氏によると東陽会館は「多分、日本で初めて媒体を通じて全国区になったお店のひとつ」。その理由は先述の通り、ガイドワークス(当時は白夜書房)の編集部があったからで、パチンコ必勝ガイドを生み出した末井昭氏が「日記でよく書いていたから」だそうだ。
大崎氏自身も「誌面で東陽会館を知った」とし、パチンコ必勝ガイド編集部員時代も「編集部に通う時、まずは覗いてから編集部に行って。で、ひと仕事の途中で行って、帰りに行って。徹夜したら朝から行って…」と、「とにかく毎日、誰かがいた」と説明。駅から少し離れていたこともあり、「地元のお客さんが多かった」という。
「寂しいけど、時代が変わっていると受け止めるしかない」
一方、リスキー長谷川氏は「大崎さんとで一番覚えているのは…」と切り出すと、ムック本「パチンコニッポン」にライターとして寄稿した際のエピソードを回想。「ちょっと上手くいかなかった」と感じていたところ、大崎氏から「ちょっと書き直して。一日、やるわ」とリライトを指示されたそうだが、内容がまとまらなかったリスキー長谷川氏は締め切りが迫る中で気晴らしに東陽会館へ向かったところ、大崎氏も打っていたのだそうだ。
これには一同、大笑いで、大崎氏は「現実逃避の場だったからなぁ」としみじみ。これこそが「正しいパチンコの使い方」とし、「ちょっと寄って、浮世の憂さを忘れて」とすると、リスキー長谷川氏も「そうですよね」と納得した。
「寂しいけど、時代が変わっていると受け止めるしかない」。このような思い出話には、視聴者からも「これも時代の流れに乗れなかった結果なのかも」「共感しました」「通い慣れた店がなくなるのは、大事なものをなくしたような気持ちになる」などと多数のコメントが寄せられている。興味のある方は、是非とも視聴していただきたい。
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