「偏愛パチンコライター」が古き良きパチンコ店の世界観を語る! マニア必見のトークライブに潜入してみた‼
1月10日、東京の新宿歌舞伎町にてパチンコ関連のトークライブが開催されました。今回のトークライブは、パチンコライターの「栄華さん(@henaieika)」が昨年11月に発表した書籍『偏愛パチンコ紀行~3000軒で見つけた宇宙~』(釘曲げ出版)からの延長線的な企画。題して『偏愛パチンコナイト』です。
著者の栄華さんは、現在も「パチンコ必勝ガイド」(ガイドワークス)を中心にご活躍されている方で、全国約3千箇所のパチンコ店を探訪して写真撮影を行って記事を執筆するほか、偏愛パチンコバンド『テンゴ』の作詞とボーカルも担当されています。
昨年11月発表の同書は、栄華さんが主に昭和から平成初期頃に開業したパチンコ店を中心に探訪して、経験したことや考えたこと、感じたことをまとめたものです。私自身は、同書で撮影されたパチンコ店の時代で打ち始めた世代ですので、とても懐かしく感じました。それと同時に、さまざまな店舗がずっと営業を継続されることを望むものの、中々そうはいかないみたいです。したがって同書みたいに記録に残すことで、触れたことのない今の世代にパチンコ愛を伝えてファン層を繋げることが可能だと感じました。
私は、同書をすぐに購入して全ての項目に目を通しました。そこで気になったキーワードは、「パチンコ店はこちらです…」といったような矢印で案内された“ネオン看板”、店舗正面入り口から入って見上げると多くの電球が張り巡らされた“エントランス”、すでにパチンコ店は廃業したのに近辺にまだ残る“置き去り看板”などです。
これらキーワードから、皆さんはどんなモノなのかを想像できるでしょうか? 本来ならば同書から写真を引用したいところですが、さすがにそれはダメなので、一例として、直近で営業していた某パチンコ店の『置き去り看板』を載せておきます。
写真は千葉県野田市の某交差点に残るモノです。とても見えにくいのですが、「オリエント」という屋号が書かれています。皆さんの周りでもこういったモノを探せば意外とまだ残っているはずだと思いますが、早く探さないと、このご時世、撤去される可能性もあるので、気になる方は早めに探した方がよいでしょう。
特に感銘を受けたのは「廃墟ホール」と「こまどうが」
話を戻すと、今回のトークライブは、栄華さんの他、同じライターのフェアリンさんと中武一日二膳さんの3名で進行されていました。残念ながら内容などの記録は不可でしたので、同書のテーマに沿ったトークについて少しだけご紹介します。
ざっくりですが、廃墟ホールを訪れたエピソード、某地方駅前周辺のパチンコ店、外観や内装に特徴のあったパチンコ店、景品交換所に向かうまでの「こまどうが」などのトピックだったと思います。どの話題も私の世代にはどストライクな内容であり、それを経験したことのない若い世代の人には新鮮な印象を受けたのではないでしょうか。
特に感銘を受けたのは、「廃墟ホール」と「こまどうが」。今回扱っていたのは、廃墟ホールでも遊技機がまだ撤去されていない店舗で、懐かしい遊技機たちが映し出されていました。
「こまどうが」は、栄華さんが数ある景品交換所に特殊景品を持って行くまでのシーンを動画にまとめていました。「こまどうが」とは栄華さんが名付けた造語で、景品交換所にある「小窓」と「動画」からきています。紹介されたのが5ヶ所で、どれも味のあるシチュエーションでした。
ちなみに、今回のイベントには80名以上の方が来場し、会場は大入りだった様子。その中には「ゲームセンタータンポポ」で顔なじみの皆さんもいらっしゃっていましたので、そういった意味でもマニアにはたまらないイベントだったといえるかもしれません。
トークライブは、予定よりも多少オーバーしてあっという間に終了。パチンコ・パチスロ関連といえば実戦した話題が中心ですが、今回の視点はサブカルチャーかつマニアックっぽいものでしたので、とても楽しめました。栄華さんの独特な世界観が十二分に発揮されましたが、同書のサブタイトルにあるように、まさに紹介された全てが宇宙にいるかのようでしたね。
ちなみ、この「偏愛パチンコナイト」は、2月9日・大阪梅田でも開催予定とのこと。今回参加できなかった、特に西日本方面の皆さんはぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
※余談ですが、先日こちらでも紹介しました入替選手権「iスポーツ日本シリーズ2023」で、同書を優勝者の副賞として協賛させていただきました。