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パチンコ店「進化」で遠隔の疑いも? サービス向上を求めたことで生じた「誤解」と「矛盾」

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 進化し続けているパチンコ店のサービス。清潔感の溢れるホールが多いだけではなく「携帯の充電」「マンガ読み放題」など無料サービスが充実していることもあり、若い女性客の来店が増えるなど一昔前とは全く異なる空間となっている。

 しかし出玉や広告の規制強化によって、射幸性が下がり集客数を維持することが難しくなっている状況。ホール側には「さらなる努力」が求められていると言えるだろう。

 低射幸性営業が求められている現代において「1人あたりの来店頻度や遊技時間」の増加を重要視する声は強まっている様子。新時代の営業に必要なのは「顧客情報の収集」だとも言われているのだ。

「防犯だけではなく、顧客情報の精査に利用される顔認証システムを活用しているホールは多いですよね。1日に何人のお客様が来店するかを把握できることによって、どのような層の方がどれくらいの割合で存在しているのかということが検証できます。結果として『どのような台が必要か』『どのようなサービスを充実させるべきか』という様々な営業戦略を立てることが可能です。

 最近では1つの遊技機で遊んだ人数や個別の消費金額、会員ではない方の動向なども把握できるシステムも発表されています。このデータを上手く活用できれば、効率的な育成すべき台の選択・入替え戦略を立てることが可能になるでしょう。

 重要なのは、お客様に『これからも遊びに来たい』と思っていただくために”何をするか”です。楽しく遊べる環境がある限り、極端なファン離れは防げると私は思います。それなりの費用が掛かりますので中小規模のホールでは顔認証システムなどを重要視していない印象ですが、顧客管理にデータと個人を紐付けることは大事だと思いますね」(パチンコホール店長)

 確かに低射幸性営業が求められている状況で重要なのは「これからも遊びに来たい」と思ってもらえる環境づくりなのかもしれない。そのように考えれば、顧客管理にデータと個人を紐付けることは重要なことなのだろう。

 しかし「顔認証システム」の普及に伴い「出玉に関するクレーム」が生まれる機会も増えているようだ。

「お客様から『1回も出ない』『常連なのに負けた』というクレームを受けることは多いです。一番ショックなのは『遠隔操作をしている』というものです。『顔認証システムを使って何度も勝たせないようにしている』と感じている方もいるみたいですね……。

 当たり前の事ですが、お客様の情報を運営に利用できても出玉の調整(遠隔操作)などできるはずがありません。仮にできたとしても、数万円の大当たりを操作するために営業停止になったりするリスクを背負う店はないですからね」(同)

 顔認証システムは「顧客情報の収集・分析」するための装置だ。一部ユーザーの間で噂されている”遠隔”は行われていないのであろう。顧客管理の進化によって、パチンコ店のサービスが「どこまで進化」するかに注目だ。

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