政府「知らん顔?」パチンコ店を追い込む販売方法…… 「大量購入」「セット販売」ホールの足元みる販売業者「強気の営業」
毎月、100機種以上もの新台が導入されるパチンコホール。同じ機種でも、導入日当日に大規模な入れ替えを行う、時期を少しずらして少台数を導入するなど、ホールによって違いはさまざまである。
そんな導入日の違いに疑問を感じたことはないだろうか。もちろん、「都道府県ごとのルール」、「ホールの規模や資金力」によって異なってくるが……。
ホールの「購入方法」がその差を明確にしていることは確かだ。以前から業界で横行している「抱き合わせ販売」「優先販売」である。
そもそも「抱き合わせ販売」とは、本命機種と同時に2番手機種をセットで販売する商法の1つ。例えば、『ジャグラー』といった定番機種を最速で導入したい場合、人気が見込めない機種との同時購入を条件にすることだ。
また、このような商法はパチンコに限らず、さまざま業界で行われている。とあるアイドルはCDと写真をセットに販売、某ゲーム販売会社は人気ソフトの品薄を利用して、他ソフトと抱き合わせて販売するなど、決して珍しいケースではないが……。
パチンコ業界、特にパチンコホールは「抱き合わせ商法」に頭を深く悩ませているようだ。
「本命機種だけではなく、必要としていない機種も購入せざるを得ないですからね。CDやゲームとは違い、パチンコ・パチスロ1台の購入価格は30~50万円。20台を一度に購入するとなれば、最低でも600万円の費用が必要になってきます。ホールの負担は大きいです。
それに加え、購入台数を販売条件にする『優先販売』もあるようですね。『○○台以上購入したら導入日に設置できます』と条件を付けるんだとか。時期をずらして購入すれば済む話ですが……」(記者)
出玉や広告宣伝に規制がある今、パチンコ店にとって「新台入れ替え」は集客を図る重要なイベント。ホールによっては最速での導入が厳しくなるこの販売方法は、経営を追い込む原因の1つだろう。早急に改善を図るべきだが……。
その件に関し、業界専門サイト「遊技通信web」が先月26日、気になるニュースを報じた。立憲民主党の高井崇志衆議院議員が政府に質問した「パチンコ機の販売方法」についてである。
「高井議員はパチンコ販売業者の『抱き合わせ販売や優先販売、少台数での取引きを拒絶している件』について政府に見解を求めところ、『ホールの営業形態上、販売業者の優越的地位が極端に発生しやすい』、その上で『優越的地位の濫用に関する独占禁止法上の考え方を策定しており、販売業者の行為もこれに基づいて判断される』と回答したそうです。
つまり、『抱き合わせなどの販売方法は把握している』、『ルールはすでに策定済み』ということでしょうか。この返答内容では、今後も同じような状況が続きそうですね……」(同)
度重なる規制により、パチンコホールの倒産が目立つ昨今。2020年には9000店舗を下回ることが危惧され、さらなる衰退が見込まれる。そんな時だからこそ、ホールと販売業者は手を取り合って協力すべきではないだろうか。
むしろ、お互いの存在があって経営が成り立っている以上、協力体制は至極当然といえるが……。
(文=編集部)
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