パチンコ『北斗の拳』大不評のワケとは…… 中古価格「大暴落」汚名を晴らす”超大物”に期待?
シリーズ最新作『ぱちんこ北斗の拳7 百裂乱舞』が6月にデビュー。『北斗の拳』の時点で大注目の新台であったが、さらに本機はシリーズ初の「小当りRUSH」を搭載している。進化を遂げた”超大物”へアツイ視線が注がれていたが……。
現在の稼働状況を見る限り、お世辞にも好調とはいえない印象だ。
その一つの指標でもある「中古機価格」は7月中旬を境に大暴落。現在の平均価格は約16万円前後、最安値は11万円(※7月25日時点)と”需要の低さ”が顕著に現れている。ちなみに、同時期にリリースされた『冬のソナタ Remember』は現在1位を独走中。皮肉にも初代『北斗無双』を追い抜いて90万円前後をキープしている状況だ。
今月初旬にデビューを飾った『ウルトラセブン2』も好調の様子。まだ導入4週目だが、現在の中古機価格は約38万円(※同)。導入日から1万円ほど上昇しており、ほぼ現状を維持している。
では、このように成功機種があるなかで、なぜ『北斗百裂』は低迷しているのか。
『転生』よりもパワーアップした演出面がアダに?
基本的に前作『北斗転生』をベースに作られている本機。そのため、類似する演出は多々見受けられるが『転生』にはなかった、NEWアクションが随所に盛り込まれている。
また、シリーズ踏襲の激アツ演出『キリン柄』は、シリーズのなかでも大当りに期待できる印象。もちろん、その出現頻度によってイメージは異なってくるが、少なくとも「キリン柄=期待度薄」というわけではなさそうである。
だが、それでも演出面に対して不満が目立つ。多くのユーザーから『すぐ飽きる』『歴代のなかでも残念な仕上がり』と評価は非常に低い。いくら新演出を搭載しているとはいえ、前作を踏襲した点が”アダ”となってしまったのだろうか。
非難が集中する「出玉性能」
演出以上に酷評が目立つのは、やはりスペック面。冒頭でも記述した通り、本機はシリーズ初の「小当りRUSH」を搭載している。新感覚の「北斗×RUSH」に期待するファンは多かったが、逆にそれが非難の的になっているわけだ。
本機は確変継続率65%のループタイプ。小当りRUSH中は1/1でアタッカーが開き、純増スピードは現行機のなかでもトップクラスであることは間違いない。
しかし、確変中の大当り確率は約1/51と軽い確率となっている。次回大当りまで継続する小当りRUSHの”長所”を活かしきれてない印象だ。同スペックで脚光を浴びた『GANTZ』は約1/75、一部ファンから好評を得た『LADY GAGA』も同様の確率となっており、どうしても『北斗』の”性能の弱さ”が目立ってしまう。
そのため遊技したプレイヤーからは「10連チャンしても出玉は1万発前後」「RUSHを引いたのに甘デジ並の出玉だった……」と悲観的な声が相次いだ。
やはり『北斗』といえば、一撃に長けた出玉性能。その期待に応えることができなかったことが「最大の敗因」かもしれない。そのイメージが持たれる限り、再起は難しいのではないか。
〇〇◯
現状、非難が相次ぐ『北斗』シリーズだが、今年9月に人気スピンオフ作『北斗無双』最新作がリリース予定。今作は確変ループタイプで、右打ち中はバトル勝利でオール2400発となり、出玉感には期待できそうだ。
ぜひ新作『北斗』で汚名を返上してほしいところだが……。
(文=PS分析班)