パチスロはスポーツならぬ「肉体労働」!?【濱マモルの のほほんコラムvol.30~酒とマッサージ~】
年々、体にガタが来ている。ひと昔前は毎日のように終日パチスロを打ってもへっちゃらだったが、そもそも頸椎が悪いというのもあってか、今は長時間レバーを叩くと首と肩がバカみたいに重くなる。負けたらもちろんのこと、勝っても首が回らなくなるのだ。
それでもパチスロが好きなんだもの。連戦の後は体のケアを心掛けている。
定期的に整骨院に通い、気分はまるで体を酷使したアスリート。「めちゃくちゃこってますねぇ。何のお仕事をされているんですか?」。院長さんに質問されると「文筆業です」とぼんやりはぐらかしてはいるが、よもや原因がパチスロの打ち過ぎとは言えない。
パチスロはスポーツならぬ肉体労働なのだということを身をもって痛感している次第だ。プロってすごいよね(軍団は除く)。
ところで、年が明けてからは飲み会続きだ。すっかり酒も弱くなり、さほど飲まずともいい気分になれる一方、翌日にはしっかりと残る。
今以上に金欠だったスロライター駆け出しの頃は、味の素をツマミに如何にして早く酔えるかを研究。ある日はスクワットをしながら、ある日はヘビメタをBGMにヘドバンしながら飲んだものだが、そんな努力の日々はどこへやら、連日の深酒による浅めの宵越し天井というのもあり、ここ最近は瞬く間に仕上がってしまうのである。ここだけの話、2度ほど嫁さんにキレられている。
「酒も弱くなったもんですよ」。先日、施術を受けた後に飲み会に参加するという流れがあった。その日もかなり酔っぱらって終電を逃してしまったために、肩を押されながらそんな失敗談を話していたら、院長さんが真顔でこう返してきた。
「そりゃあそうですよ。施術の後は血行が良くなっていますからお酒の周りが早くなります」。
なるほど。思えば研究熱心だった時代、最終的に辿り着いたのは「エレキバンを貼って飲む」という作戦。血の巡りが良くなることで酔いも回るという塩梅だったが、施術もそれと同様とは完全に見落としていた。
「注意してくださいね」。院長さんに優しくアドバイスされたが、泥酔した複数日のひとつはこれが原因なのかと分かった途端、「まだまだ元気。しばらくはガッツリ飲めるのでは…」なんて考えてしまったアタシは、まもなく44歳になろうというのに相も変わらずダメ人間です。
(文=濱マモル)