パチスロ「ある意味、鉄火場」の時代……強烈な“猛者”が住む「異空間」の住人に!?【アニかつ・濱マモルの回胴酔虎伝Vol.12】
アニ:それ以前に、友達から「千円単位で遊ぶ」って聞いてたから、「無理っ!!」と。
濱:アタクシが打ち始めた頃って、近所にまだ500円のコイン貸し機とかありましたよ。
アニ:そうなんだ。地方の古い店では見たことあるけど。まぁとにかく、色んな意味で敷居が高かった。
濱:でしたね。喫煙の煙も、心なしかパチンコのシマよりも濃い気がして。映画に出てくる賭場のような雰囲気でした。
──リアルに「カイジ」のような。
濱:ですね。ある意味、鉄火場で!
アニ:だって、パチンコなら百円単位で結構な時間遊べた時代に、だよ。千円単位で勝負するなんて、フツーじゃなかったよね。
濱:ですね。実際、フツーじゃない人が多かったですから。
アニ:まぁ、かくいう我々も、前回話したような経緯で、そのフツーじゃない人々が集う異空間の住人になってしまったんだけど。
濱:おかしな人も多かったですよね。昔の台って、リールのところを覗くとコインタンクが見えたじゃないですか。「コインが溜まってると当りが近い」とか言ったりして。
アニ:いたいた。完全確率抽選方式になったのにまだ天井方式の時代のままの人ね。
濱:あと、「灰皿に吸い殻が溜まってる台は前の客が粘ってたからいい台かも」ってのあった。
アニ:自分が打ってた店には「レバーおじさん」ってのがいたな。
濱:な、なんですか、それ!?
アニ:苦み走った顔をしながら、空き台のレバーを「コキコキ」ってやるんだよ。何事かと思って知り合いのプロに訊いたら、「レバーが固い台は天井が近いとか言うとるけど、んなわけあるかいアホ!!」ってね(笑)。