北斗シリーズの最新作「修羅の国篇」が絶賛稼働中! 「一つの完成型」とも言える本機が、パチスロ業界の今後を占う!?
原作:武論尊・作画:原哲夫による大人気漫画『北斗の拳』が、パチンコ関連業界を牽引する存在である事は間違いない。
2002年にSammyより導入された『CR北斗の拳』から始まった本シリーズ。しかし、国民的人気漫画とのタイアップであったが、大きな人気を得る事はできなかった。
本シリーズが今の”確たる地位”を築くきっかけとなったのは、翌年に導入された『パチスロ北斗の拳』である。多くの人間を虜にしたバトルボーナス(BB)が搭載された本機は、パチスロ史に残る大ヒットを達成する事となった。
その後も規制や時代の流れに対応し、パチンコ・スロットの両分野でヒット作を生み出し続けている『北斗シリーズ』。常に話題を独占する本シリーズから、予てより話題となっていた最新作が導入されている。
通常時は初代スロット北斗を継承する『強敵』のゲーム性。レア小役でモードを上げ、初当たりを目指す形が基本だ。
ART中は北斗『転生』でお馴染みのシステム。純増約2.0枚のARTで1セット50ゲームとなっている。消化中に『勝舞魂』を獲得しART継続抽選『神拳勝舞』を突破することにより、ARTを継続させていく。
新たに取り入れられた要素としては、本物ボーナスである『天舞』揃いの存在が挙げられる。通常時で引けば約33%でARTへ。ART中に引くと『闘神演舞TURBO』へ突入。
『闘神演舞TURBO』は獲得枚数の増加が期待できるだけではなく、消化中に高確率で『勝舞魂』獲得抽選を行う特化ゾーンとしての役割を担わせている。
またART中の演出は、ケンシロウ(前兆告知)・シャチ(後告知)・カイオウ(完全告知)の3タイプが選択可能。今までの北斗シリーズにはなかった演出が追加されている。
『番長シリーズ』などでファンに支持されているシステムを取り入れ、ゲーム性に更なる幅を出す事に成功した。
通常時は初代北斗を継承する『強敵』、ART中は北斗『転生』のゲーム性を進化継承と、北斗シリーズの「良いとこ取り」……更に『番長シリーズ』などの演出システムまで貪欲に取り入れた新台『北斗の拳 修羅の国篇』。
パチスロのゲーム性における集大成……”一つの完成型”とも表現できるだろう。今までの北斗シリーズの販売台数・稼働実績を鑑みれば、本機のヒットは”必然”とも考えられる。
しかし、唯一の懸念は「規制による純増約2.0枚のART機」での登場(近作の『強敵』は純増約2.8枚)となり、出玉の面が期待できなくなった点だ。
新基準の規制の中で『北斗の拳修羅の国篇』は受け入れられるのか? 仮に「パチスロのゲーム性における集大成」と評される本機が支持されなければ、他のパチスロ機が苦戦を強いられる事も容易に想像できる。
『北斗の拳修羅の国篇』の今後の稼働状況は、パチスロ業界の今後を占う重要な試金石と成り得るのかもしれない。
(文=高杉晋太郎)