パチスロ界の「レジェンド」が苦戦!? 夢のような「好待遇」に惹かれるも…【アニマルかつみの回胴青春時代Vol. 03】
1週間ほどで退院はできたが、すっかり怠け癖がついてしまったらしい。家からなんやかんやで1時間半かけてバイトに行くのが面倒臭くなり、「体調がなかなか戻らなくて」とか適当なことを言って、あっさり辞めてしまった。
「おおそうか。気が向いたら、またおいでや」
最後の給料を貰いに行った時、事務所の人はそう言って肩を叩いてくれた。
次にパル工業を訪れたのは、それから9年後。パチスロ必勝ガイドのライターとして、同社初の4号機『ペガサスワープG』を取材した時のことである。懐かしい顔ぶれが対応してくれたが、みんな自分のことは覚えていなかった。もちろん自分も、かつてここでバイトしていたことは、決して口にはしなかった。
(文=アニマルかつみ)