パチスロ4号機「設定6」でまさかの「大惨事」!? 朝から挑んだ「大勝負」の結末は…
決戦の日、私は一時間かけて髪をリーゼントにし、ホールへと向かいました。しかし、当然ながらそこにはリーゼントヘアのライバルが数多くいたのです。並み居るリーゼントたちを退け、何としても抽選を勝ち抜かなければならなかったのでした。
ただ『鬼浜爆走愚連隊』の設置台数は5台…。正直、確率的には厳しいと申し上げざるを得ません。「抽選参加者多いし、ダメだったら海でも打つか」なんて、諦めムードも漂っておりましたが…。
まさかの当選! 晴れて『鬼浜爆走愚連隊』の設定6を打てる権利を獲得したのです!!
「これは勝ったも同然」と、心の中で沸き起こる歓喜の感情が抑えきれず、拳にぐっと力を込めて小さくガッツポーズしました。閉店後に美味しいものを食べて、夜の街で羽目を外す…そんな希望に満ちた未来が訪れると思っておりました。
しかし、これが悲劇の始まりだったのです…。
ハマってはバケ、ハマってはバケ…パチスロ初心者で目押しもろくにできず、子役もこぼしまくりで、気づけば昼の時点で5万円がなくなっておりました。
他の台は大当りの連打でドル箱が積まれ、リーゼントヘアのお客さんがニコニコと楽しそうに遊技している中、私は泣きそうになりながらサンドにお金を入れ続けたのです。
当時のホールのサンドは千円札しか入らず、一万円を両替機でくずす必要があったのですが、「このサンドに千円札を50回入れたのか…」と、絶望したのを覚えております。
無論、どんな状況であれ自分が打っているのは紛れもなく「設定6」です。ここで辞めるなんてあり得ません。出玉が爆発する「その時」が来るのを信じて打ち続けました。
しかし、打てども打てども「その時」が来ることはありませんでした…。最終的に、私がサンドに千円札を入れた回数は「130回」。一回もドル箱を使うことはありませんでした。