パチスロ「超絶的な荒波」で人気爆発!! ~2号機名機伝説「アニマル」前編~【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.15】
「アニマルかつみさんの『アニマル』って、何からきてるんですか?」
いまでも時々、自分のライターネームについて若い人からそんな風に問われることがある。
もちろん、「気合だ!! 気合だ!! 気合だ!!」でお馴染みの格闘家さんに由来しているわけではない。その昔、類い希なる連チャン性で一世を風靡した「伝説のマシン」から拝借させていただいたものだ。
いまはなきアークテクニコ社の2号機、『アニマル』は、デビュー当初からその常軌を逸した荒波で巷の話題を独占していた。
朝イチやボーナス直後には高確率で早いゲームでの大連チャンが発生する。しかし、それが一段落すると大抵の場合、底なしの深いハマリに陥ってしまう──。
まさに天国と地獄、明暗くっきりな激しい挙動がこのマシンの特徴だったわけだが、ともかく他の2号機とは一線を画したゲーム性に世のギャンブラーたちは熱狂し、『アニマル』は大人気となった。
一方で、そのフツーじゃない挙動に疑問を抱く者も少なくなかった。「果たしてこれは、2号機で義務づけられている完全確率抽選によるものなのか」と。
ほどなく、攻略情報誌のプログラム解析によって、荒波を生み出す要因が明らかとなった。やはり、掟破りのシステムを搭載していた。
アニマルのボーナス抽選システムは差枚数吸い込み方式と確率抽選方式を巧妙に組み合わせたもの。ざっくり言うと、3つの状態によって連チャンとハマリを生み出していたのである。