パチスロ「たんまり貯まったハマリ台を狙え!!」~3号機名機伝説『ワイルドキャッツ』&『セブンボンバー』後編~【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.40】

 裏モノ化の手法としては、古くからROMを偽造するのが主流だったが、手入れがあった場合にROMチェッカーにかけられてしまうと一発でバレてしまうというリスクがあった。

 一方、RAM注射なら、RAMクリアをすれば文字通り内容が消去されるので、容易に証拠隠滅が可能。ほとぼりが冷めた頃に再び注射をすることで連チャンを復活させることができる、というわけだ。

 そんなお手軽さが受け、90年代初頭はRAM注射が裏業者の間で持てはやされて、様々な機種のチューンナップに用いられたのである。

 さて、「ポスト・コンチ」としてホールや攻略情報誌の誌面を賑わした『キャッツ』と『ボンバー』だが、以上の違法プログラムが白日の下に晒されたことで行政や業界内で問題視され、半年もすると多くがノーマル化。

 そして最終的には、『コンチ』とともに検定取消という重い処分を下され、短い生涯を終えるのであった。

 

(文=アニマルかつみ)

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