パチスロで「周囲を困惑」させたエピソード!?【濱マモルの のほほんコラムVol.88~思い込みによる失敗~】
子供たちには、幼少期よりスイミングスクールに通わせている。
若かりし頃、かなり酔っ払った状態で海に入ったアタシは、両足がつるというアクシデントに見舞われた。まぁ人間は水に浮くしね…と仰向けの状態で足の痛みが和らぐまで待機していたところ、不幸にも引き潮だったために沖へと流されてしまい、仕方なく手だけで泳いで帰還したわけだが、こんなことができたのは他でもない、水泳が得意だからである。
泳げる、泳げないで生死を分けるシチュエーションがある。それを痛感したことから、親心として子供たちにも泳ぎを覚えさせているのである。まぁ、大半の人々は酔って海に入ったりはしないだろうけど…。
そんな子供たちは先日、スイミングスクールの記録会に参加した。目標タイムを超えられれば表彰状をもらえるといったもので、まずは平泳ぎにエントリーした息子が挑戦。ピストルの轟音と共に数人が一斉にスタートすると、あらびっくり、何故だか息子はクロールで泳ぎ始めたのである。
これにつられて、他のコースの少年たちも戸惑いながらクロールにチェンジ。結果、平泳ぎのタイム測定なのに全員がクロールでゴールするという異常事態を招き、会場を大いにざわつかせた。
息子は、完全にクロールで泳ぐものと思い込んでいたようだ。この異常事態の中、会場内で思わずひとり大笑いしてしまったわけだが、振り返れば過去、アタシも勝手な思い込みで周囲を困惑させたことがあった。
2007年に登場した山佐の『パチスロ戦国無双』。武将によってゲーム性が異なる1G純増約1.04枚のART「戦国RUSH」を搭載したマシンで、「無限戦国RUSH」へ突入すれば次回ボーナスまでコインが微増し続けることから、ハマればハマるほど大量出玉を得ることができた。
このARTは特殊役の入賞で終了する仕組みで、継続中は10枚役のほか、特定状況下においては特殊役のナビも発生する。よって、ナビ発生時はこれに従うだけでパンクを回避できるわけだが、このナビのシステムが非常に厄介。10枚役ナビ発生時はそれと同色のボーナス絵柄を、一方の特殊役ナビ発生時はそれと逆の色のボーナス絵柄を左リールに狙う必要があるのだ。
手順を全く理解していなかったアタシは、ショールームでの初打ち時、バシバシとARTを即パンさせ、見かねた広報の方から丁寧に説明していただいた。「なるほど、こうやって消化するんだな」。
その日は完璧に把握したハズなのに、人間とは不思議なもので、日が経つと、それをすっかり失念。それどころか特殊役ナビも同色のボーナス絵柄を狙うと思い込んでしまったがために、ホール導入後の初実戦でも躊躇なくARTを強制終了。
「濱さんですよね?」と、偶然にもパチスロ必勝ガイドの読者だという店員さんからレクチャーされた瞬間は、人生で最も赤面した瞬間かもしれない。
(文=濱マモル)