パチスロ「セット打法の発覚と裏モノ化で一躍メジャーに~スペースバトル&スペーススペクター・後編」【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.52】
実際、気になってその日、例の隣町の店に様子を伺いに向かったのだが、『スペースバトル』のシマには誰ひとりとおらず、「1枚掛け・変則打ちでの遊技は固くお断りします」の貼り紙だけが、確かにここで騒動があったことを物語っていた。
その後、対策の対策バージョンが何度か発覚し誌面を賑わすことになるのだが、よっぽど自分はこの攻略法と縁が無かったのだろう。どれも一度たりとも、実践する機会に恵まれなかった。
同時期、『スペースバトル』『スペーススペクター』両機種は別の話題でも注目を集めていた。
前回も書いたとおり、本来は両機種ともREG比率が高く出玉の波が穏やかで遊べるマシンだった。しかし、ここへきて首都圏を中心に、ビッグばかりがバッキバキに連チャンするバージョンが急速に増えているのだという。
「ノーマルで使い物にならないなら裏モノ化してしまえ」という、当時はよくある例だったのだが、おそらくは攻略法対策のついでに「元気の素」を注入したのだろう。
ともかく、「絵柄がヘンテコで出玉もショボくツマラナイ台」として早々に不人気に終わるものと思われていた『スペースバトル』『スペーススペクター』両機種は、攻略法と裏モノ化によって一躍、「時の台」として話題と注目を集めるのであった。
(文=アニマルかつみ)