ボーナス後「5G」が激アツ!? 「ゲーム数狙い」を確立させた合法的「連チャン機」【4号機ストック機時代~スーパーリノ編~】

 さかのぼること20年以上前のパチスロ3号機時代は、大半のマシンが裏モノ化する狂乱の時代であった。

「貯金システム」を採用した『ワイルドキャッツ』や『ミスターマジック』、「状態バージョン」など複数の仕様がある『ドリームセブンJr.』、ノーマルにはないリーチ目が存在する『グレートハンター』、5連チャンワンセットの『アポロン』など、様々なマシンが人気を集めた中、「小役落ちver.」をメインとする『リノ』も多くの中毒者を生み出したマシンとして知られている。

 この小役落ちver.とは、ビッグ終了後5G以内に小役が揃えば、正確には小役が揃うことでヒットゾーンを直撃すれば次ゲームで必ずビッグフラグが成立する。単純明快なゲーム性だけに、ビッグ終了後のアツさは他機種の比ではなかった。

 4号機時代の2001年に登場した山佐の『スーパーリノ』は、そんな初代『リノ』のゲーム性を「ストック機能」で合法的に再現した名機のひとつ。スーパーの名に相応しい出玉性能で、ストック機能を世に知らしめたマシンとしても有名である。 
 
 本機はストックシステムの主流ともいえるSTゲーム数を初めて採用したマシンで、内部に貯蓄されたボーナスは所定のSTゲーム数を消化することで放出する仕組み。STゲーム数の選択タイミングはストックがない場合とある場合で異なり、前者はボーナス成立の次ゲームレバーON時、後者はボーナス終了後の1G目となる。

 そのSTゲーム数振り分けで最も特徴的なのは、設定1でも50%以上で「5G」が選ばれる点。それ故、ボーナス後は初代『リノ』と同じく速攻連チャンに期待できるというわけだ。

 また、仮に5Gをスルーしても57Gまではチャンスゾーンで、5G即ヤメ台のハイエナが有効。ストックが貯まりにくいことからMAX「857G」を超えることもあるが、天井狙いも効果的で、設定を度外視する「ゲーム数狙い」という、今では当たり前の立ち回り術を確立したマシンでもある。

 他の攻略要素としては毎ゲーム、特定個所を狙うことでストックの有無を判別する「ストック判別法」が存在。プロたちの注目を大いに集めたことが影響したか否かは分からぬが、一部では本機も初代『リノ』と同じく裏モノ化し、ノーマル以上のメリハリある出玉推移で連チャンマニアを熱狂させた。

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