パチスロ「リアルボーナスが95%ループ」4号機を彷彿とさせる疑似ストックマシンなど話題作を次々とリリース! 【5号機を支えたトップメーカーの軌跡~NET~①】
5号機初期の暗黒時代を支え、後のAT・ART全盛期時代でも華々しい活躍を見せたヒットメーカー。その「軌跡」をご紹介するこのコーナーでは、当時話題だった名機たちをスペックや特徴を交えながら振り返る。
今回は、6号機時代においても抜群の存在感を放つヒットメーカー・NET第一弾だ。
4号機時代、業界初のストックタイプ(ST)を搭載した『ブラックジャック777』や、その後継機で同じくST機能を有した『スーパーブラックジャック』などでヒットを飛ばしたネット。
そんな同社は2007年、初の5号機として、先述した『ブラックジャック』シリーズの主人公・リオをモチーフにした『リオパラダイス』をリリースした。
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スぺックは2種類のボーナスとATで出玉を増やしていくタイプ。BIG(約308枚獲得)後は必ずAT「Rio Time」へ突入し、消化20G以降のチェリーorチップ成立時の終了抽選に当選するまで継続する仕様だ。また、BIG中の純ハズレ(7揃いや中段チェリーなどが停止)が出現すれば、次回ボーナスまで継続する無限ATが確定となる。
なお、ATの継続抽選には特大設定差があり、継続率は設定1で17%、設定6であれば62%となっている。AT単発を複数回確認できれば早急に見切ることができ、設定狙いに適した機種でもあった。
ちなみに、これらの機種は「Rioシリーズ」とも呼ばれ、現在もシリーズ化が続いているNETの看板コンテンツのひとつである。
その他には、“閉まっている扉が開いたらボーナス確定”という単純明快なゲーム性で人気を博した完全告知マシン『熊酒場』、Rioシリーズに続く萌えスロで“隠れ名機”との声もある『もえろ!ハーレムエース』、先述の『リオパラダイス』に登場するキャラクター・ミントを主人公とした『ドリスタ−ミントのヒロイン救出大作戦』をリリースするなど、初年度から快調に飛ばすNET。
翌08年は、4号機で人気を博したシリーズ第三弾『モグモグ風林火山』など3機種のみの販売となったが、その翌09年、“業界初のネオストック機”とのキャッチコピーを掲げた『ドラキュラ』をリリースし、その謳い文句通り、意図的なボーナス連チャンが味わえる画期的なシステムを実現した。
具体的なシステムは割愛させていただくが、本機のボーナス確率は約1/15と非常に高い確率となっている。だが、通常時(非連チャン状態)は小役(リプレイや一枚役)も高確率で成立しており、また小役優先制御(リプレイ>小役>ボーナス)という機能によって、ボーナスよりも小役の入賞が優先され、好きなタイミングでボーナスを揃えることができない仕組みとなっている。
では、どのタイミングでボーナスを入賞することができるのかというと、リプレイも小役も成立していない状態、いわゆる「完全ハズレ」時のみだ。この状態中に順押しでフリー打ちすることでボーナス(ドラキュラゾーン)が揃い、消化後は赤7(約1/15)が揃いまくる「ドラキュララッシュ」へ突入。この状態はドラキュラゾーンが成立するまで継続する。
これらをまとめると、「完全ハズレ成立でドラキュラゾーン」→「ドラキュララッシュ」→「再度ドラキュラゾーン成立で通常時」といったイメージ。内部的なシステムはかなり複雑だが、ゲーム性自体は至ってシンプルだ。なお、「ドラキュララッシュ」の継続率は約95%で、その平均連チャン数は20連となっている。
疑似的ではあるものの、4号機以来のボーナス連チャン機ということで、一部マニアからは好評だったが、あまりにも斬新なゲーム性だったゆえ、一般プレイヤーから敬遠されてしまうことに。限られたホールに導入されている“マイナー台”としてその一生を終えることとなった。