「設定不問」で大量出玉が狙えるフルーツマシンと、「裏モノ化」したビッグ偏向マシンを回想【名機列伝~アペックス301EX&キューティーフルーツS編~】

 1月吉日、サミーは目押し上級者御用達マシンの最新作『パチスロディスクアップ2』と、AT機能「アラジンチャンス」を出玉増加の主軸とする『アラジンAクラシック』の2作品を同時リリースした。
 
 前者は5号機『パチスロディスクアップ』の後継機で、その初代は4号機『ディスクアップ』。一方の後者は4号機『アラジンA』の流れを汲む爆裂仕様で、その初代は2号機時代の『アラジン』までさかのぼる。

 ただ厳密に言えば、『アラジン』はニイガタ電子精機の販売。サミーは開発に携わったものの、同社のブランドとして発売した2号機は『アペックス301EX』と『キューティーフルーツS』の2機種である。

 2-1号機の『アペックス301EX』は、2号機の規定で認められたシングルボーナスとフルーツゲームの双方を搭載。フルーツの継続ゲーム数は8G・16G・25G・33G・42Gの5パターンで、その選択ゲーム数によって獲得枚数に最大100枚の差が生じるといった特徴がある。

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 継続ゲーム数の振り分けはフルーツゲーム成立時に抽選。この振り分け割合には設定差がないことから、時として低設定でも大量出玉を獲得できた。

『アラジン』の代名詞ともいえるシングルボーナスの「集中役」は非搭載で、シングルを含めたボーナス成立後はチェリー出現率が大幅アップ。あくまで成立示唆で、『アラジン』と同様にガセもある。

 2-2号機の『キューティーフルーツS』は、当時としては珍しいビッグ偏向型。シングルボーナスは非搭載で、フルーツゲーム当選時は平均して180枚のコイン獲得が見込める。

 このフルーツゲーム消化中にビッグが成立した場合は、7絵柄をハズしつつ60Gを消化した方が断然お得。REGに関しては入賞させても終了後にフルーツゲームが再開する。

 リーチ目は鉄板目が存在せず、有効ラインのいずれかに「桃」が揃えばボーナスチャンス。逆押しでのボーナス絵柄テンパイも、ボーナス成立に大きな期待が持てる。

 ちなみに、この『キューティーフルーツS』はデビューしてしばらくの間、あまり人気がなかったことから「裏モノ」が全国に増殖。通常の6段階設定と「吸い込みテーブル」6段階を組み合わせることで計36段階の設定を作り出し、ノーマルにはない激しい出玉推移を演出していた。

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