今は亡きパチスロメーカーの傑作シリーズ! コメディ要素満載の珍機種を振り返る!!
「思い出深いマシン」や「印象に残っている機種」を取り上げる本コラム。今回は、今は亡きパチスロメーカー・SNKプレイモアからリリースされたオリジナルパチスロ第2弾『超お父さん2』について書いていきたい。
大量出玉も獲得できるRT性能!
本機は、主にボーナスで出玉を伸ばしていくボーナス+RTタイプ。BIGは270枚、REGは平均110枚獲得でき、ボーナス終了後に必ず突入するCZを経由してRTへ突入となる。
CZ中は、リプレイorチェリーが成立すればRT「バトルチャンス」へ突入。RTは純増約0.3枚、1セット30Gで、終了後はCZに再突入するため、RTのループに期待ができる。なお、チャンスゾーンでのRT期待度は約66%、終了契機はベル入賞時だ。
よって、リプレイやチェリーを引くタイミング次第では、CZとRTを無限ループさせることも可能。もちろんRT中もボーナス抽選が行われているため、ボーナス+RTという遊びやすいスペックながら、一撃2000枚や3000枚と大量出玉に期待できる点も本機の魅力といえる。
そして本シリーズを語る上で欠かせないのが、コメディ要素がふんだんに盛り込まれた演出面だ。RT中は秘密結社「神我(じんが)」のメンバーとのバトルが繰り広げられ、お父さん(本条タケオ)が勝利すればボーナスとなるのだが、ヒーローのお父さんが敵の攻撃がくるたびに涙目で怯える姿は情けなくて、つい「クスッ」と笑えてくる。
通常時にも、娘(本条ルリ)との微笑ましいデートが見られる「デートたいむ」やお色気要素の「おふろタイム」といったボーナスの期待大&視覚的にも楽しめる演出が盛りだくさんとなっている。
出玉が気にならないほど楽しすぎる演出!!
BIG中は「ルリビッグ」「タケオビッグ」、そして「サチコビッグ」と3つの演出モードから選択可能。その中でも「サチコビッグ」は要注目で、消化中はお父さんと妻(本条サチコ)の過去を見ることができるなど、『超お父さん』ファンならたまらない内容となっている。ここまでストーリーや世界観が作り込まれたオリジナルのパチスロ機はあまりなく、演出を楽しみたいがためにプレイしていたファンも多いことだろう。
筆者は残念ながら一撃1500枚ほどが最高だが、遊びやすいスぺック面と作り込まれた演出、そしてボーナスタイプならではの豊富なリーチ目で遊技を存分に楽しむことできた。
なお、同社は2015年にパチスロ事業から撤退。2010年にリリースされた『極お父さん〜舞い降りた天使???〜』が本シリーズ最期の遺作となってしまった。