パチスロ「激アマ」は正義か… ホール側が抱える本音とは?
パチスロ出玉率100%オーバーの「激アマ」は正義か?
パチスロ仲間と話していると、度々「出玉率100%オーバー」のマシンが話題に挙がる。これはツイッターなどSNSでも頻繁に議論となっているようだ。
一見、出玉率100%を超えているならばユーザーには得に見えるかもしれないが、「設定1ならばもっと出玉率を下げるべきだ」という意見も珍しくない。
100%オーバー否定派の間では、「ホールが十分な利益を取ることが出来ないので還元を渋り、全体的に高設定が入りにくくなるのではないか?」という論理展開が主流である。
特に最近ではスマスロなど新環境に向けて利益は確保したいところ。6.5号機で稼働が上向いたとはいえ、ホールは厳しい状況で営業している場合が多い。
現在のホールはアマいマシンを大量に抱えている。例えば人気の『パチスロ ディスクアップ2』や『新ハナビ』といった機種だ。直近でも出玉率102.5%オーバーの『パチスロ魔法少女育成計画』がリリースされた。
これらマシンは大半がいわゆる技術介入機で、目押しの精度で出玉率が変化。実力で100%オーバーにできるが、もちろん目押しミスや小役の取りこぼしで100%を下回ることもある。
ホール関係者からは「100%オーバーのマシンでも利益は取れるが、平均すれば1日で数百円レベルの利益にしかならない」という声が多い。もちろんマシンによるが、他のスペックよりは薄利となることは確かだろう。
その他機種に至っても、実は過去と比較すれば非常にアマい。現行機種の出玉率は設定1の場合、おおよそ98%前後。1日8000Gプレイしたとしても平均で500枚ほどしかマイナスにならない計算だ。
ホール責任者の腕が試されているのかもしれない
4号機と比較すると顕著である。1番有名なマシン『パチスロ 北斗の拳』では設定1が96.5%。双璧を成した『吉宗』に関しては設定1が94.4%となっている。もしも『吉宗』の設定1を8000Gプレイすれば、理論上は平均約1350枚がマイナスとなってしまう。
「昔は利益が取れたのでホールが還元できていた」というのは当時を美化しすぎているのかもしれないが、メリハリの効いた営業形態が可能であったことは事実なのかもしれない。
アマいマシンを悪役のように書いてしまったが、ホールにメリットもある。そもそもマシンが稼働しなければ店が成り立たない。アマければ稼働率も上がる。つまり「客寄せ」には効果的という見方もできるのだ。
多種多様なマシンが存在する昨今、扱いや設置の選択肢が多いだけにホール運営において機種選択は非常に重要。ホール責任者の腕が試されているのかもしれない。