パチスロ「より難解度を増しマニアを喜ばせた大量リーチ目」~4号機名機伝説~ 『ダイバーズXX』後編 【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.120】
4号機名機伝説~ 『ダイバーズXX』後編
累計販売台数23万台というパチスロ史上空前のヒットを記録し、4号機の方向性を決定づけた怪物マシン『ニューパルサー』の後継機として、1994年暮れにリリースされた山佐の4号機第2弾『ダイバーズXX』。
ファンにとっての最大の関心事だったのは、他でもない。緻密なテーブル式リール制御から繰り出される、山佐伝統の大量リーチ目。それが、前作『ニューパルサー』からどう変わったのか。その1点に尽きる。
そんなわけで今回は、本作に搭載されている多種多彩なリーチ目を、項目ごとに詳解してみたい。
ボーナス絵柄の組み合わせ型と各種法則
例によってリーチ目の基本となるのは、「山佐型」と称するボーナス絵柄の組み合わせ型。7・カメ・BARが、一直線型やV字型、L字型、山型に並ぶパターンだ。
絵柄の組み合わせや停止ラインで信頼度は激変するのはもちろんのこと、同じ停止型でも枠外などの条件で信頼度が変わる場合が多々ある。そこで頼りになるのが、各リールの強力絵柄や様々な法則性だ。
『ニューパルサー』では、「右リール下段チェリー付き7」が最強絵柄だったが、それに相当するのが「右リール下段カメ」である。基本的に小役の払い出しが無ければ漏れなくリーチ目となるが、中段に「ベル・ヒトデ・ベル」が停止した場合は10枚役の取りこぼしにつきNGだった。
チェリー付きリーチ目
『ニューパルサー』では問答無用の鉄板リーチ目だった、「チェリー付きボーナス絵柄のハサミ目」。
本作では、中段チェリー付きのパターンはすべて鉄板だが、角チェリー付きのものは中リールの条件が問われるようになった。
その多くは「チェリーの並び型」に法則性があり、チェリーがV字型や山型に停止すればOK。また、「3連チェリー」は中段を除いてすべてリーチ目となった。
リーチ目詳解③
中リールの代用絵柄
中リールにボーナス絵柄が停止しないリーチ目も、当然のことながら多種多彩。その際にボーナス絵柄の代用として停止するパターンとしては、「マンボウ・チェリー・ベル」「ヒトデ・チェリー・マンボウ」「チェリー・ベル・チェリー」が、比較的汎用性の高いものとなっていた。
左リールボーナス絵柄ナシ型
本作を象徴するリーチ目が、難解でマニアックな「左リールボーナス絵柄ナシ型」。『ニューパルサー』には一切存在せず、古くからの山佐ファンは「あの奥ゆかしさがよかったのに…」とため息をもらしたものだが、そんな声を反映した格好となった。
同様に、左リールのマンボウが7の代用になっているパターンや、下段に並んだ絵柄の組み合わせでパターン化できるものも多々あった。
パチスロ必勝ガイドなど攻略情報誌の誌面には、「おやじ客の多い店にはリーチ目が落ちている!!」「ハイエナで稼ごう!!」などといったキャッチが踊ることも多々あった。
とにかく、『ニューパルサー』にしろ『ダイバーズXX』にしろ、「人よりひとつでも多くリーチ目を覚える」ことが、当時は何よりもの必勝法だったのである。