スマスロが「万枚製造機」になる理由とは? 有利区間に大きな秘密アリ!?
先日Twitterで興味深いツイートを発見した。それは「6.5号機とスマスロとでは何故こんなに出玉性能に差が出るのか」という内容だ。
新台の6.5号機『Sアナザーゴッドハーデス 解き放たれし槍撃』(ミズホ)と『スマスロ ゴブリンスレイヤー』(藤商事)との出玉比較が話題になっていたが、おそらくこのことに関連しての疑問だろう。
もしかしたら他にも同じ疑問を抱く方がいるのかもしれないと思い筆を取った次第だ。
これは筆者の個人的な予想になるので確実な答えではないが、簡単に言ってしまえば「有利区間のゲーム数が無限」ということが1番の要因だと思われる。これだけではピンと来ないかもしれないので、さらに説明を続けよう。
保通協の「実射試験」が肝?
パチンコ・パチスロを市場にリリースするためには、保通協の「型式試験」というテストを突破しなければならない。試験方法が明かされていないためこれも業界内での通説になるが、特にキモとなるのは「実射試験」である。実際に打ってみて出玉が基準値の範囲内に収まるかという試験だ。
現行のスマスロ機では、いずれも有利区間が切れたタイミングで万枚トリガーとなるような巨大な恩恵が発生する。『Lバキ 強くなりたくば喰らえ!!!』の「強喰」であったり、『パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ』の「ハラキリチャレンジ(超革命ラッシュ)」がそれだ。極端な話、実射試験で有利区間が1度も切れなければ、その巨大な恩恵は型式試験内で発動されないまま適合となりホールにリリースされることになる。
仮に有利区間が切れても基準値に収まる出玉で終われば問題ないし、出過ぎてしまい不適合になれば類似スペックを適合するまで試験に出せばよい。
もちろん、有利区間のゲーム数は無限なので吸い込めば吸い込んだだけ出玉を放出できるため、その点も出玉性能に与える影響は大きいだろう。
スマスロ並の恩恵はやはり難しい…
一方、6.5号機の場合、有利区間の上限ゲーム数である4000Gでリセットせざるを得ないので、同様の恩恵を付けることが難しいというわけだ。
6.5号機でも『SLOTとある科学の超電磁砲』(藤商事)のように、出玉によって有利区間を切れば大きな恩恵を付与することも可能といえば可能だ。しかし、スマスロ並の恩恵を付けるためには、どうしても吸い込み枚数に限界があるので、出玉バランスの形成が難しいのではないかと思われる。強烈な恩恵をつけるためには、有利区間を切るためのハードルを上げたり、通常時をより辛くしなければいけない。
重ねて申し上げるが、これは個人的な予想。こんな説もあるんだよ程度で理解をしていただければ幸いだ。