常識を打ち破った「幻の確率変動」搭載パチスロ!?
幻の「確率変動」搭載パチスロ!?
今回のレトロパチスロは非常にマニアックな1台。高砂電器の4号機『必勝金閣寺物語』(2002年)をプレイしてきました。
早速ですがこのマシンのウリはズバリ確率変動。ボーナスは金7、赤7、REGの3種で金7が揃うと以降もう2回のBIGが保証されるというのが特徴ですが、もちろん確変などある訳もなく中身は単なるストック機。
金7後に数十Gで放出されるストックを確変に見立てている訳ですが、1990年代に絶大な人気を誇った『CR黄門ちゃま2』や『CR大工の源さん』などの2回ループ確変機を彷彿させるゲーム性で支持を…
得たのかどうかは分かりませんが、この台にはちょっとした小ネタがありましてね。過去に攻略誌『パチスロ必勝ガイド』の増刊号『ウルトラパチスロ必勝ガイド』において『CR金閣寺3』というパチスロ紹介記事が掲載されたんです。
それが実は架空のパチスロで空想ネタのようなモノだったのですが、細かくスペックや詳細が書かれており、実戦記事もあるので実在する台だと勘違いする読者が続出。右隅の方に小さく『これは架空の台です』と書かれてはいるんですが、誰も気づかないってー (笑)。
問い合わせも殺到したそうなので、架空の台だと知ってガッカリした読者も多いでしょうね。当時はヘビーユーザーでありヘビーなガイド読者であった私もそうなんですけどね。
でも、そんな読者やパチスロファンを歓喜させる出来事が後にあったんです。それが必勝金閣寺物語のリリース。ではなく、当時任天堂の独壇場だった家庭用ゲーム市場に待ったをかけた初代『プレイステーション』ソフトに『CR金閣寺3』が収録されていたんです。
金閣寺は実際にめちゃくちゃ面白い台でした
『常識を打ち破った歴史的名機。日本列島を震撼させた幻の確率変数搭載パチスロ』
まぁそれは少し大袈裟かもしれませんが、金閣寺は実際にめちゃくちゃ面白い台でしたね。
そんな架空の歴史的名機が、数年後に実際の機種として再現された訳ですから期待しない訳にはいかないじゃないですか。でも当時の私の周囲には設置しているホールが皆無でしてね。
この金閣寺物語と同じような内部仕様の山佐『ザクザク千両箱』(2002年)は割と設置も多く好んで打っていたのは覚えているんですが、この千両箱の方が完成度は高かったですし、他にも面白い台が沢山ありましたからあまり売れなかったのですかね。
まぁほとんどがCR金閣寺3の話になっちゃいましたが、1996年のパチスロはまだAタイプが主流で過激になっていくのはその数年後。なので、当時としてはそれだけ夢のあるマシンであり「これが実際のマシンであれば」というスロッターも多かったことでしょう。
夢の確率変動パチスロ。今ならスマスロAT機で再現なんてできないでしょうか。マジ面白そうです。それではまた。