【名機列伝】「貯金システム」「5連チャンver.」なる裏モノも有名 『ジャグラー』でお馴染み「北電子」が手掛けたパチスロ3号機
3-1号機『スーパーコップ』
北電子の代名詞とも言える『ジャグラー』シリーズ。「GOGO!ランプ」が光ればボーナス確定というシンプルなゲーム性を生み出した伝説の初代は4号機時代に登場したが、同社の3-1号機『スーパーコップ』も、非常にシンプルなリーチ目で初心者も安心して楽しめた。
それまでの筐体からフルモデルチェンジした本機は、同一ボーナス絵柄のテンパイ型が基本的なリーチ目。ボーナス絵柄の単独テンパイ時は2リール確定目で、小役との同時テンパイ時は小役ハズレでリーチ目へと昇格する。
ボーナス確率はビッグ・REG共に設定1:344.8分の1、設定2:322.6分の1、設定3:303.0分の1、設定4:270.3分の1、設定5:238.1分の1、設定6:238.1分の1。設定5と6のそれは全く同じで、機械割数の格差はコイン持ちによって付けられていたと思われる。
3-2号機『アポロン』の爆裂バージョン
そんな本機は一部でチューンアップされたマシンも確認されたが、詳しいバージョンや仕様は不明。それよりも世間に浸透したのが、同社の3-2号機『アポロン』の爆裂バージョンである。
連チャンシステムには独創的な貯金方式を採用。貯蓄されたフラグ数によって放出か否かを決める「定額貯金システム」と呼ばれるプログラムが組み込まれており、貯蓄フラグが4個~7個時は放出モードへ移行する可能性がある。
その移行割合は4個~6個時が随時75%で、7個時は100%。貯蓄の対象はビッグのみで、放出モードへの移行時は貯蓄されたビッグが全て放出される。
基本的に7個まで貯め込む確率は非常に低く、大半は貯蓄4個時、即ち5個目のビッグフラグを引いた時に放出されるケースが最も多い。よって、連チャンは「5連チャン」ワンセットとなる比率が最も高く、巷では「5連チャンver.」などと呼ばれていた。
リーチ目に関しては、本機も非常にシンプル。チェリーとボーナス絵柄の一直線型はボーナス確定で、ボーナス絵柄のみの一直線型はハイチャンス目となる。『ジャグラー』シリーズで親しまれているリーチ目の元祖とも言っても過言ではないだろう。
なお、『スーパーコップ』には2種類、『アポロン』には4種類のパネルが存在した。