いつの間にやらお互い「パチスロ沼」にどっぷりと浸かっているのだから…【濱マモルののほほんコラムVo.222~類は友を呼ぶ~】
濱マモルののほほんコラムVo.222~類は友を呼ぶ~
20代前半は、よく競艇場に足を運んだ。
武豊騎手の人気につられ、もともとは競馬を嗜んでいた。朝はパチスロのモーニングを狙い、午後は場外馬券場へ。そんな流れを幾度となく繰り返し、毎度のようにパチスロの勝ち金を溶かすばかりだった。競馬の記事が豊富なGJでこんなことを言うと反感を買うかも知れないが、いつしか「馬の気持ちなんてわかんねーし」と思うようになり、以来、競艇にシフトチェンジした。
基本的に、人に興味がないという性格もあってか、特に思い入れのある選手がいたわけではない。純粋に水しぶきを上げて走るボートのスピード感と、モーター音の迫力に惹かれた次第で、サラリーマン時代、奥さんに連れられてF1のレースを見たところ、それまで全く興味がなかったのにどハマリしたという先輩の話を聞いたが、どちらもモータースポーツだし、まぁ同じような感覚であろう。
「平和島競艇場に連れて行ってよ」
そんなこともあってか、先日、友人にボートレースをやってみたいとリクエストされた。まぁ多くを語れるほど詳しくはないが、煮込みをツマミに飲みながら観戦。友人は少々飲み過ぎてしまったようで、後半はぐったりしていたが、非常に楽しいひと時だった。
収支はチャラ。これがテーマパークだと思えばタダで遊べたわけで、むしろプラスといっても過言ではない。
その友人とは、小学校と中学校が同じだった。高校は別だったこともあり、久しく疎遠だったが、ひょんなきっかけで再会し、ここ数年、ちょこちょこと顔を合わせている。
競艇に興味を示したということは当然、パチスロも大好物なようで、どれくらい好きかといえば、以前、パンクバンド・SAのライブを観に行った際、ボーカルのTAISEIさんに「○○くんみたいに男らしさがあるね」「いやいや、似てるのはリーゼントだけだろ」などと中学校時代の仲間の名を出して盛り上がったが、それ以上に彼が興奮したのは、ライブに同行したルーキー酒井先生を紹介した時。「本物のルーキー酒井さんだ…」と絵に描いたように直立不動で、要するに古くからのパチスロ必勝ガイドを知るほどのマニアなのである。
人生の新たな楽しみが増えました
先述の通り、彼とは中学校を卒業して以来、数十年会っていなかった。連絡すら取り合っていなかったのに、別々の道を辿るうち、いつの間にやらお互い、パチスロ沼にどっぷりと浸かっているのだから、ただただ驚くばかり。そういえば小・中学校時代、よく我が家でワイワイとテレビゲームで遊んだし、面白いと感じるツボも同じだったように思えたし、小学校時代は毎日のように一緒に下校したし、性格も風貌も違えど、類は友を呼ぶということか。
となると我が息子も、小学校時代からよく一緒にいる昆虫好きの友人と、大人になっても共通の違った趣味で語り合えるのだろうか。いつか、それを確かめてみたい。人生の新たな楽しみが増えました。