「1作かぎりで撤退か…」デビュー作で“大コケ”も華麗に復活 海外メーカーがリリースした珠玉のパチスロ3作
海外メーカーの参入が解禁されたことで、1993年に4号機『ベガスガール』でパチスロ市場に殴り込みをかけたIGTジャパン。それなりに注目は集めたものの、ハード・ソフト共にお粗末すぎるクオリティで、ファンとホールの双方から不評を買ってしまった。
「1作かぎりで撤退か」。当時はそんな噂も囁かれたが、1996年、業界から撤退したアークテクニコの元関係者の協力と、アークテクニコの工場ラインを活用することで見事に復活。『トリコロール96』)や『ジョーカーズワイルド』などをヒットさせた。
そんな同社は1998年にも意欲的に新作を製造。中でも珠玉の3作として挙げられるのが、『エビゾー』『マッスルトマト』『トリコロールDX』である。
『エビゾー』
パチンコ・パチスロ系YouTubeチャンネル「ぱち馬鹿っ!!」内の動画によると、まず『エビゾー』はJACの払い出しを14枚とした、大量リーチ目のボーナスタイプ。従来の15枚から1枚を削った分はボーナス確率に還元されており、基本的には甘い仕様とされていた。
その甘さを助長したのが、通常時の小役狙い。50枚あたりの消化ゲーム数はフリー打ち比でプラス2Gが見込め、ビッグ中のリプレイハズシもプラス18枚~20枚ほどの効果があった。
<スペック>
■ビッグ確率
〇設定1:282分の1
〇設定2:256分の1
〇設定3:241分の1
〇設定4:241分の1
〇設定5:241分の1
〇設定6:241分の1
■REG確率
〇設定1:431分の1
〇設定2:431分の1
〇設定3:431分の1
〇設定4:334分の1
〇設定5:282分の1
〇設定6:241分の1
■機械割
〇設定1:93.0%
〇設定2:97.0%
〇設定3:100.0%
〇設定4:102.0%
〇設定5:104.0%
〇設定6:107.0%
『マッスルトマト』
筋骨隆々なトマトのキャラクターをモチーフに据えた『マッスルトマト』は、レバーONで発生する予告音、サイドランプのフラッシュ、7絵柄テンパイ時のスペシャルテンパイ音と、「ピカトマ告知」と呼ばれる3種類の予告アクションを採用。これらが絡み合うことで無限の期待感を演出するだけでなく、絶妙な間を置いて突然点灯する確定告知は多くのファンを驚かせた。
完全告知機だけに、出目演出に関しては他機種と比べてシンプル。ビッグ中のリプレイハズシは不可能で、消化中は「損をしない」ために左→右リールとフリー打ち後、中リールに「BAR・トマト・BAR」を狙う必要があった。
<スペック>
■ビッグ確率
〇設定1:293分の1
〇設定2:273分の1
〇設定3:260分の1
〇設定4:252分の1
〇設定5:245分の1
〇設定6:241分の1
■REG確率
〇設定1:512分の1
〇設定2:496分の1
〇設定3:468分の1
〇設定4:443分の1
〇設定5:420分の1
〇設定6:364分の1
■機械割
〇設定1:93.0%
〇設定2:96.0%
〇設定3:99.0%
〇設定4:102.0%
〇設定5:105.0%
〇設定6:108.0%
『トリコロールDX』
先述した『トリコロール96』、その続編となる『トリコロールDX』は、独特なリール制御で創造される大量リーチ目を継承するだけでなく、中リールに「チェリー・赤7・チェリー」「チェリー・スイカ・チェリー」といった強力な出目を装備。赤7がオールマイティ絵柄に変化したことで、赤7のテンパイは全ラインで小役ハズレ型のリーチ目となった。もちろん、初代で好評を博したビタ止まりテンパイのアツさも健在だ。
<スペック>
■ビッグ確率
〇設定1:282分の1
〇設定2:260分の1
〇設定3:244分の1
〇設定4:241分の1
〇設定5:241分の1
〇設定6:241分の1
■REG確率
〇設定1:655分の1
〇設定2:655分の1
〇設定3:655分の1
〇設定4:528分の1
〇設定5:431分の1
〇設定6:364分の1
■機械割
〇設定1:93.0%
〇設定2:97.0%
〇設定3:100.0%
〇設定4:102.0%
〇設定5:104.0%
〇設定6:107.0%
攻略要素に関しては、通常時の小役目押しに効果はないものの、ビッグ中のリプレイハズシはフリー打ち比でなんとプラス約30枚。しかも、ハサミ打ち消化で特定の箇所を狙えば簡単に実践できることから、一部のガチプロたちからは絶大な支持を集めたものの、とある理由でマイナー機として一生を終えた。
その理由とは一体、なんなのか。是非とも当動画を視聴して、ご自身で確かめていただきたい。